朝顔のグリーンカーテンの作り方!高さと育て方のコツとネットの張り方は?
朝顔のグリーンカーテンの作り方を知って、高さのある天然のカーテンを育ててみたくありませんか?育て方のコツやネットの張り方は結構簡単です。
夏の日差しは暑い!!当たり前でわかっているからこそ、対策したいもの。
しかしすだれを立てかけるにも窓が大きく数が多ければ、その分買ってくるのも、風で飛ばされないように対策するのも大変。
かといってカーテンを閉めきればお部屋が暗く、気分も晴れません…。それなら育ちも早く、プランターでも育てられる朝顔のグリーンカーテンをオススメします。
プランターでできれば、マンションのベランダでも気軽に育てられます。
程よい日陰ができるのでエアコンの使用頻度も減り、緑を見れば心が和み、花が咲けば庭が華やぎますよ。
そこで今回は、朝顔のグリーンカーテンの作り方と、高さや育て方のコツ、ネットの張り方等をお伝え致します。
朝顔のグリーンカーテンの種類と品種
一口に朝顔と言っても色々な種類があり、ツルの伸び具合も様々です。
ここではグリーンカーテンに適した品種をご紹介致します。
西洋朝顔
育ちが良く、背丈も高く成長し、葉も大きいのでグリーンカーテンに適しています。開花時期が遅めですが、開花すれば昼過ぎまで開花を保ち、耐久性も程よくあるため霜が降りる頃まで楽しめます。
2階程までの高さで、広い面積を覆うようなグリーンカーテンに適しています。
開花時期は8月下旬~11月下旬頃が目安です。
日本朝顔
午前中まで開花する、日本を代表する昔ながらの朝顔です。背丈が低く、葉も密ではない為グリーンカーテンにするなら1階の軒下や狭い範囲での利用になるでしょう。
しかしながらツルが伸びすぎて手入れが間に合わなくなる!ということが少なく、7月頃の早い時期から花を楽しめる品種となります。
開花時期は7月中旬~10月下旬が目安です。
垣根朝顔
その名の通り垣根に這って育つ朝顔で、ツルの伸びが良く、広い範囲の日除けグリーンカーテンに適しています。品種によっては洋風の庭に適したものもあります。
開花時期は7月~10月が目安。
曜白(ようはく)朝顔
花に星のような放射線状の白い筋があるのが特徴の可愛らしい朝顔。
1階軒下程までのグリーンカーテンに適しており、夕方頃まで開花状態を保ちます。
開花時期は7月~9月頃が目安です。
宿根朝顔・琉球朝顔
ノアサガオという名前でも知られている朝顔です。
一般的に寒さに弱い朝顔ですが、この種類は霜が降りる時期に種を付けず地上部は枯れても根が生きているので、また暖かくなると芽を出します。
ツルの伸びが非常に良く繁殖力もあり、10メートルもの高さに育つことがあるので、伸びすぎて困る場合は注意が必要です。
広い範囲のグリーンカーテンを作ることができ、午後過ぎまで花を保ちます。
花の開花が遅いですが、寒さに強いため11月頃まで花を楽しむことができる種類です。
開花時期は8月下旬~11月下旬頃までが目安。
目的によって朝顔の種類を混ぜて植える方法もあります。
花の鑑賞を長く楽しむ為に「西洋朝顔」と「日本朝顔」を同時に植えたりするなど、自分なりのアレンジをしながら楽しむのもよいですね。
種まきの時期
朝顔の発芽に必要な気温は20~25℃と言われています。
そのため、一般的には「5月中旬~下旬頃」が植え時ではありますが、お住まいの地域によっては前後することがあり、注意が必要です。
下記に各地域の種まき開始の目安時期をまとめましたのでご参考下さい。
- 4月下旬より開始…沖縄、九州南
- 5月上旬より開始…九州北、中国地方、四国地方、近畿地方、東海地方、南関東
- 5月中旬より開始…北関東、北陸地方、東北地方南部
- 5月下旬より開始…東北地方北部、北海道
早く発芽させるテクニックと、種まき方法
早期発芽させるテクニックと種まきの方法をご紹介します。
早期発芽のテクニック
まず始めに、刃物やヤスリ、ニッパー等で軽く種に傷をつけます。
この時種の「へそ」に注意して下さい。種のへそとは幼根が発芽する部分で先端の白っぽい点のような部分のことです。それとは反対側のカーブしているところを、中の白い部分が少し見える程度に切りましょう。
次にその種をぬるま湯に3~4時間ほど浸して発芽させます。
※ぬるま湯に浸さずにそのまま種まきしても良いですが、1穴に1粒では発芽しないことも考慮し、2粒以上植えましょう。種まき深さは1センチです。
種まき方法
大体人差し指の第一関節くらい、深さは1.5~2センチ程の穴に種を植えます。
種の上に土をかぶせ、軽く押さえたら水をやりましょう。
3号(9センチ程)のポットに1株。
プランターに植える場合は種の間隔を15~20センチあけます。
プランターが50~60センチのものに4~5株ほどが目安です。
【その他の注意点】
- 日当たりの良い場所で育てましょう。街頭の下などの夜間照明が当たる場所は避けて下さい。
- 夏の暑い時期は土が乾きやすいので、朝と夕方の2回、水やりが必要な場合が有ります。
高さのある朝顔のグリーンカーテンの育て方のコツ【摘心と間引きの方法】
朝顔を育てるにあたっての大切な作業、それが「間引き」と「摘心」です。
間引きとは複数生えた株のうち、育ちが良いものを残し、それ以外の株を「引き抜く」作業です。そうすることにより、養分が元気な株に集中し、より育ちが良くなります。
摘心とは「伸びてきた新芽の先端を摘み取ること」を言い、これをするとツルの数が増え、花の数も増えるので、グリーンカーテンもより効果が期待できるでしょう。
間引き
1つの穴から1本しか発芽しなかった場合は、間引きする必要はありません。
しかし複数生えてきた場合は、育ちが悪くなってしまうため、心苦しいかもしれませんが間引きする必要があります。
本葉が2,3枚になったら一番元気で育ちの良いものを残し、後は引き抜きましょう。
他のプランターや鉢が残っていれば、間引いたものを植え替えてあげてもいいですね。
摘心の方法
植えた朝顔の本場が7~8枚になったら、摘心をします。
下から本葉を数えて5枚目より上を切ります。
そこからツルが沢山出てきたら、太くて元気の良いツルを一本選び、再度それ以外は切り取りましょう。
朝顔のグリーンカーテンのネットの張り方
朝顔は育ちが早いため、早めにネットを張ってあげる必要があります。
ネットの張り方も色々ありますので、ご家庭に合った方法で設置して下さい。
突っ張り棒で作るネット
マンションやアパートの方は外壁に釘を打てず、高層階では風も強く吹くことが多いので、この方法がオススメ。
【必要なもの】
- 伸縮式の突っ張り棒 ※床から天井までの高さ以上に伸びるか確認しましょう。竿受けがついていれば尚良いです。
- 園芸ネット(10センチ網目がオススメ)
- 丈夫な紐、または設置する横幅以上の長さがある支柱か竿2本
①グリーンカーテンを作りたい幅と位置を確認し、左右の両端に突っ張り棒を一本ずつ立てる。(「I I」←このような感じになります)
②突っ張り棒の上下に紐(または支柱か竿)を渡し、紐がずれてこないよう、結束バンドや固定します。突っ張り棒に竿受けが付いている場合、そこに支柱や竿を通して固定すると楽です。(「I〓I」←このような感じになります)
③「②」で固定した紐(または支柱か竿)に園芸ネットを結んで固定します。
数カ所、紐か結束バンドなどで固定しましょう。できるだけネットをピンッと張った状態で固定するのがオススメです。
1階、地面が土の場合
一戸建てで庭があり、直接土に植える方はこの方法でネットを張れます。
【必要なもの】
- グリーンカーテンを作りたい横幅の支柱、または物干し竿
- 園芸ネット(10センチ網目がオススメ)
- 太い針金、またはテントに使用するようなペグ(地面に指す金具)2本
※プランターで育てる場合は、その重みを利用して下部を固定できるので針金(またはペグ)は使用しなくてもできます
①ご自宅に付いている物干し掛け(または雨どい)などに支柱(または物干し竿)を掛ける。
2階にベランダなどの柵や手すりがあれば、そこに上部のネットを固定します。
②太い針金を逆U字方に曲げ(またはペグを)、作りたい横幅の両サイドの土にさす。
針金(またはペグ)がない場合、プランターの下に園芸ネットを挟み込み固定します。
③「②」で作ったものに支柱(または物干し竿)を渡し、固定する。
④園芸ネットをピンッと張った状態で上下の支柱(または物干し)に固定する。
2階やマンションなどのベランダ
直接土に植えず、プランターなどで栽培したり、柵や手すりがある場所ではこの方法でネットが張れます。
【必要なもの】
・グリーンカーテンを作りたい横幅の支柱、または物干し竿
・園芸ネット(10センチ網目がオススメ)
①ご自宅に付いている物干し掛け(または雨どい)などに支柱(または物干し竿)を掛ける。
②園芸ネットをピンッと張った状態で上部は支柱(または物干し)に固定する。
下部は柵や手すりなどに固定するか、プランターの下に挟み込んで固定しましょう。
朝顔のグリーンカーテンの作り方と育て方のコツのまとめ
- 朝顔の種類によってグリーンカーテンに適した状況や開花時期が違う
- 「間引き」と「摘心」に注意して育てましょう
- ネットの張り方は住まいの状況によってあわせましょう
グリーンカーテンは朝顔の他に「ゴウヤ」や「(ミニ)トマト」などの食べられる植物でも作ることができます。
家庭によって育てるグリーンカーテンの種類を選び、おしゃれに楽しく過ごせるといいですね!素敵な夏を過ごしちゃいましょう。