無線LANルーターの寿命は何年?症状や年数【バッファローとNECの比較】
無線LANルーターによる、Wi-fi接続は、生活にかかせない存在になっています。
無線LANのルーターは、パソコンだけでなく、スマホや家電を繋いで、生活を便利にしてくれる優れもの。
生活に重要な無線LANルーターですが、ルーター寿命の種類や、目安となる考え方が複雑です。
その為、突然ルーターを買い替える可能性があります。
ご自宅の無線LANルーターが「電源が入らない」「速度が遅い」「通信が不安定」「通信が突然途切れる」といった症状が出ていませんか?
もしかすると、無線LANルーターの寿命かもしれません。
そこで今回は
- 無線LAルーターNの寿命年数は何年
- バッファロー・NEC・Appleのルーター寿命比較
- 無線LANルーターの寿命の症状
- 無線LANルーターの寿命を判断する方法
- 無線LANルーターが寿命になる原因
をご紹介します。
無線LANルーターはとても小さな機器ですが、365日24時間をフル稼働しています。
実は、Wi-fi接続だけでなく、高度なセキュリティで、不正アクセスなどから守ってくれる存在です。
機器としての寿命だけでなく、通信速度やセキュリティの寿命もご紹介しますね。
無線LANルーターの寿命年数は何年?
無線LANルーターの寿命には、2つの考え方があります。
- 機器の寿命
- 規格の寿命(※上位品目)
まず、寿命として考えられるのが、「機器の寿命」です。
無線LANルーターの機器が故障や破損で、壊れてしまった場合の寿命です。
次に、「規格の寿命」があります。
無線LANは、機器が使えても、速度を早くしたり、セキュリティを高めるため、買い替える時があります。
「規格の寿命」とは、使用中の無線LANの通信方法など、通信技術が古くなった場合の寿命のことです。
パソコンのOSサポートが終了するときや、テレビの電波変更による買い替えと同じような状況と言えます。
「機器の寿命」の目安と、「規格の寿命」の目安には、さらにそれぞれ、2種類の考え方があります。
【機器寿命の目安】
- 機器本体:4年~5年
- 耐用年数:10年
【規格寿命の目安】
- 通信規格:2年~6年
- セキュリティ:2年~5年
それぞれの、詳細をご紹介します。
【機器寿命の目安①】機器本体
機器本体の寿命年数は、4年~5年くらいです。
AirMac(無線LAN)を発売するAppleは、使用年数を4年と想定していると発表しています。
また、無線LANの機器が、壊れて寿命となった口コミを見ると、4年~5年の人が多くいました。
我が家も、4年で通信接続が不安定になり、買い替えをしています。
販売メーカーと、口コミから4年~5年くらいが、無線LAN機器の、寿命目安と考えてよいでしょう。
【機器寿命の目安②】耐用年数
無線LANルーターの、耐用年数は10年です。
耐用年数は、使用に耐えられる年数なので、寿命の目安として考えられています。
無線LANルーターは、部品が少ないので、故障も少なく、8年以上使っている体験談もあります。
機器の寿命は、「使用環境」がよくて「初期不良」がなければ、長く利用することもできます。
【規格寿命の目安①】通信規格
通信規格で考えると、無線LANルーターの寿命は2年~6年です。
無線LANルーターの通信規格には、さまざまな種類があり、2年~6年の間隔で登場しています。
以下が主流の通信規格です。
通信規格 | 速度 | 登場した年 |
IEEE802.11 | 2Mbps | 1997年 |
IEEE802.11b(11b) | 11Mbps | 1999年 |
IEEE802.11a(11a) | 54Mbps | 1999年 |
IEEE802.11g(11g) | 54Mbps | 2003年 |
IEEE802.11n(11n) | 600Mbps | 2009年 |
IEEE802.11ac(11ac) | 6.9Gbps | 2014年 |
新しい通信規格のほうが、速度も早くなっていることがわかります。
昔と比べると、動画や放送など、インターネット通信のデータ量が、かなり大きいです。
また、たくさんのスマホやタブレットを、同時に使用するなど、通信が必要な機器が増えました。
データ量も、機器の同時使用も、新しい通信規格でないとスムーズではありません。
なので、機器が壊れていなくても、買い替えが必要になり、無線LANルーターが寿命となる場合もあるのです。
【規格寿命の目安②】セキュリティ
セキュリティで考えると、無線LANルーターの寿命目安は2年~5年になります。
無線LANルーターの通信は、暗号化されて行われます。
暗号化は、不正なアクセスを防ぐのに必要です。
暗号化方式の種類は3つです。
暗号化方式 | セキュリティ強度 | 登場した年 |
WEP | △ | 1997年 |
WPA | ◯ | 2002年 |
WPA2 | ◎ | 2004年 |
新しい暗号化方式のほうが、セキュリティ強度が高いことがわかります。
パソコンだけでなく、スマホやタブレット、今では家電までインターネットに接続されています。
さらに、通販だけなく、オークションや個人売買など、お金の決済が関わるサービスも増えています。
クレジットカードやキャッシュカード、連絡先などを守るためにも、最新の暗号化方式が必要です。
2017年10月にも、一番新しい暗号に脆弱性が発見され、世界中が驚きました。
セキュリティの安全がないと、事件に巻き込まれる可能性があり危険です。
なので、無線LANルーター機器が壊れていなくても、セキュリティのために、寿命となることもあります。
バッファロー・NEC・Appleのルーター寿命比較
無線LANルーターと言えば、バッファローが有名ですね。
一番使われている、無線LANルーターのメーカーになります。
バッファローも、寿命の目安は、他のメーカーと変わりません。
無線LANルーター機器に使われる部品、耐用年数、通信規格や暗号化方式も、他のメーカーと基本は変わらないからです。
ただし、無線LANルーターを販売する各メーカーには、修理受付期間があります。
バッファローやNEC、Appleを、比較してご紹介します。
◆無線LANの修理受付期間(メーカー別)
メーカー名 | 修理受付期間 |
バッファロー(エアーステーション) | 3年間(製造終了後) |
NEC(Aterm) | 製品ごと |
Apple(AirMac) | 不明 |
バッファロー(エアーステーション)は修理受付期間を、3年としてます。
NEC(Aterm)は、修理の受付期間が、製品によって違います。
そのため、NEC(Aterm)の無線LANルーターは、製品1つ1つの修理受付状況が、ホームページにて公開されています。
どの製品も同じ期間である、バッファローのほうが、寿命に関して、ハッキリしていて安心ですね。
また、Apple(AirMac)の、部品の保有期間は、製造中止後から5年です。
無線LANルーターが壊れた時に、修理受付期間が終了していたり、部品がなければ、強制的に寿命になってしまいます。
無線LANルーターの寿命の症状
無線LANルーターが寿命になった時に出る症状があります。
- 電源が入らない
- 通信速度が遅い
- 無線が不安定・途切れる
1つずつ詳細をご紹介します。
電源が入らない
無線LANルーター機器の、電源が入らない時は、無線LANルーターの寿命症状かもしれません。
寿命の場合、コンセントを何度も抜き差しして確認しても、電源ランプがつきません。
原因は、内部機器の経年劣化などが考えられます。
無線LANルーター機器の内部は、部品が少ないですが、コンデンサなどは劣化していきます。
通信速度が遅くなった
無線LANルーターを購入して、使い始めた頃より、インターネットが遅くなる症状でるときがあります。
一時的に遅くなるのではなく、何日も通信速度が遅くなることが続いたら、無線LANルーターの寿命かもしれません。
通信速度が遅くなった原因に、無線LANルーターの内部部品の劣化などが考えられます。
インターネットが不安定・途切れる
無線LANルーターを利用して、インターネットを利用している時に、通信が不安定だったり、途切れる症状があります。
無線LANルーターや、パソコンを利用している場所を、変えていないのに不安定だったり途切るようなら、寿命の可能性があります。
原因として、無線LANルーター機器に不具合が出ている可能性があります。
無線LANルーターの寿命症状がでたら
寿命の症状が場合は、「修理にだす」か「買い替える」かのどちらかになります。
「修理にだす」場合は、保証書などを確認し、メーカーに連絡することになります。
連絡後、郵送で「無線LANルーター機器」をメーカーに送付しなくてはなりません。
つまり、修理期間中は無線ができなくなります。
修理期間は4日以上かかることもあるので、スマホやタブレットが、Wi-fi接続ができなくなります。
その為、「買い替え」をする人が多いです。
無線LANルーター機器の使用年数とあわせて、検討してみてください。
無線LANルーターの寿命を判断する方法
無線LANルーターが本当に寿命なのかどうか、注意しなくてはいけません。
無線LANルーターの寿命症状は、一時的な不具合でも起こることがあるからです。
寿命を判断する方法で、確認をしてみてください。
無線LANルーター機器の再起動
寿命かどうか判断する方法に、「再起動」があります。
一時的な不具合の場合は、「再起動」することで復活することがあります。
必ず、電源を切ったあとは、数分待って「再起動」してください。
「再起動」しても改善されない場合は、寿命だと考えられます。
1台でWi-fiに接続する
パソコンやスマホなど複数で、Wi-fi接続を利用している場合は、寿命ではない事があります。
無線LANルーター機器に、通信の負担をかけすぎている可能性があるからです。
1台だけでインターネットを試して、通信できなければ、無線LANルーターが寿命かもしれません。
寿命でない場合も、パソコンやスマホの数と、無線LANルーターの能力があっていない可能性があります。
その場合は、買い替えがいいかもしれません。
2台以上でWi-fi接続してみる
不具合の原因が、無線LANルーターではなく、パソコンやスマホの場合もあります。
パソコンとスマホの2台で、動画などを同時に再生してみてください。
どちらも、Wi-fiに接続できなければ、無線LANルーターが寿命かも知れません。
再インストールする
無線LANルーターのドライバーを、再インストールすると、寿命症状が改善することがあります。
改善しない場合は、寿命の可能性があります。
ファームウェアを最新にする
無線LANルーターのファームウェアを、最新にすると、不具合が改善されることがあります。
各メーカーのファームウェアを更新してみてください。
改善されない場合は、無線LANルーターの寿命が考えられます。
モデムの確認
無線LANルーターではなく、モデム側の不具合で、寿命症状がでることがあります。
モデムに直接、有線をつないでパソコンを利用してみてください。
有線でインターネットが利用できれば、無線LANルーターの寿命の可能性があります。
チャンネルを変えて接続してみる
Wi-fi接続に問題がおきたら、電波が混雑を起こしているかもしれません。
Wi-fi接続を使っている人が、近隣に多い場合、電波が混雑することがあるからです。
チャンネルを「11a」に切り替えて接続してみてください。
チャンネルを変えても、接続が悪ければ、無線LANルーター機器の、寿命の可能性があります。
無線LANルーターが寿命になる原因
無線LANルーターが寿命になる原因には、様々なものがあります。
- 経年劣化
- Wi-fi接続機器が多くなった
- 衝撃や振動
- 湿気
- 熱
- 引越し
「経年劣化」「Wi-fi接続機器が多くなった」は、改善しにくい原因ですが、気をつけられることもあります。
「衝撃や振動」「湿気」「熱」といったものは、なるべく避けるようにしてください。
特に「熱」は無線LANルーターの内部部品に悪影響です。
直射日光が当たらないようにする、無線LANルーターを、棚など内部に入れて利用しないなど、排熱しやすい環境を作りましょう。
また「引越し」には注意が必要です。
住宅環境がかわれば、壁などの影響で、Wi-fi接続がしにくいことがあります。
その場合は、より強い電波が必要になるので、無線LANルーターを買い替えるか、中継器の設置などが必要になります。
無線LANルーターの寿命と症状のまとめ
- 機器本体の寿命は4年~5年
- 耐用年数は10年
- 通信規格の寿命は2年~6年
- セキュリティの寿命は2年~5年が目安
- バッファローの修理受付期間は3年
- 寿命症状がでたら修理は時間がかかる
- 寿命症状は一時的な不具合と似ているので確認方法を使う
- 無線LANルーターの寿命になる原因を避けよう
無線LANルーターが無いと、スマホやタブレットが使いずらくなってしまいます。
突然寿命になると、数日間、Wi-fiが使えないことになりかねません。
そうならない為にも、ご自宅の無線LANルーターの寿命目安を確認しておきましょう。
無線LANルーターを長持ちさせるのも大事です。
ですが、ネットのセキュリティは、年々重要になってきています。
家族や財産を守るためにも、一番新しい暗号化方式を使うように心がけたいですね。