墓石の掃除の洗剤と道具!水垢とコケは重曹とたわしでは取れない?

墓石の掃除の洗剤と道具

墓石の掃除に使う洗剤や道具はどのような物を使えばいいか悩んでしまいますよね。

久しぶりのお墓参りになると墓石に水垢やコケがびっしり付いていることもありますがおとすにはどうすればいいのでしょうか。

重曹を家庭内の掃除ではよく多用しているのですが重曹で掃除してもいいのか、それともたわしでゴシゴシとしたほうがいいのか、墓石だと本当に困ってしまいます。

なにしろ墓石はご先祖様より受け継いだ大切なモノですから、なるべく傷つけたくはありませんからね。

墓石の掃除の道具や洗剤を、水垢やコケの落とし方とあわせてご紹介します。

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墓石のおすすめの掃除道具と洗剤

お盆など親戚が集まるときには、お墓をきれいにしてお出迎えしたいものです。墓地に行くと手入れをしている墓石と、していない墓石が一目瞭然ですから気をつけなければいけません。

また掃除を行うことで墓石の劣化を防ぐことにもなるので一石二鳥です。でも気をつけて掃除をしないとかえって墓石を傷つける原因となってしまうので注意が必要です。

例えば身近な食器用洗剤を利用して墓石を掃除するのはNGです。食器用洗剤では墓石のシミや変色を作ってしまう原因となってしまうので、掃除直後は気持ちがよくても時が経つとかえって見た目が悪くなります。

また食器用洗剤を利用すると墓石の下の土壌にもよくありません。いつも家庭で使っているので良かれと思って使うと大変なことになりますので気をつけてください。

キッチンハイターやサンポールなどの塩素系・酸性の洗剤も、食器用洗剤と同じく利用するとシミと変色の原因となりますので絶対に行わないでください。

重曹はやさしい研磨作用があるので有効ですが水垢をおとすことには向きません。重曹はアルカリ性で、アルカリ性の洗剤などは水垢の掃除には効果が薄いからです。

ただその研磨作用でホコリなど水垢以外の汚れが落ちやすいのでプロの業者も利用しています。一度、見えにくい場所を重曹で掃除してみて墓石が傷つかないか試してから掃除することをオススメします。

重曹をテストする時間がない、または見えにくい場所とはいえ傷つけてしまっては嫌だという人は、墓石専用の洗剤を使うことをオススメします。

今は、便利な墓石お掃除セットがあります。墓石専用の洗剤・ブラシ等6点セットで3,000円位です。墓石専用洗剤だけなら1,000円以下で購入可能ですので意外とお手軽なんです。

しかしこの墓石専用洗剤でもシミができたり、ツヤがなくなることがあります。原因はすすぎがしっかり行われないで墓石用洗剤が残って長時間放置されたためです。

霊園に設置されている水場が近ければいいのですが、お墓の場所によってはかなり遠くなってしまうので水を運ぶのも一苦労ですから、すすぎ残しになる人も多いのだと思います。

実際に私のご先祖様のお墓も水場から遠くて、お墓参りに時にはかなり苦労しています。しかも借りられる桶では運ぶ量が少なくなるので何度も往復しています。

すすぎ残しを避けたい、洗剤も使いたくない人ならやはり水洗いが一番です。だいたいの汚れなら水で落ちますし、掃除道具は、歯ブラシと軍手で十分です。

歯ブラシは細かいところを掃除するのにはとても便利で、軍手は安い物を2重にして雑巾のようにして使います。

綿棒も使いやすいのですが、何本あっても足りなくなってしまうので歯ブラシと軍手がオススメです。

お墓を掃除する時、大切なポイントは(家の掃除も同じで当たり前のことですが)、まず上から下に掃除しましょう。水洗いが基本です。スポンジ、歯ブラシ、軍手を使って丁寧に洗いましょう。最後に大切なのは、乾拭きの雑巾できれいに水分を拭き取ることです。

他に持ち帰る為のゴミ袋バケツスポンジ、仕上げに墓石を拭きあげるための雑巾を用意するといいでしょう。スポンジや雑巾は荒くない、柔らかいものを利用しないと墓石が傷つくので注意しましょう。

また墓石に水をかける時、バケツの水を直接かけるのは大変なのでペットボトルのようなものに水を入れて使うと便利です。

墓石の掃除は屈んだり、たったりと結構大変なので腰を痛めたりしないよう注意しましょう。せっかくのご先祖様孝行なんですから心配をかけてはいけませんからね。

墓石の水垢をとる方法

墓石の水垢・コケ・カビを掃除する方法

墓石の掃除はなかなか行えないことがほとんどです。お墓が近くても日々の生活で忙しい人もいますし、遠方であればさらにむずかしいでしょう。

そのため、長期間掃除ができないでいると墓石に水垢ができてしまいます。水垢は墓石の接合部分によくあらわれます。

墓石の水垢の原因は水分と汚れが反応していまいできてしまいます。ずっと雨風にさらされているのですから、水垢からはしかたがないこととも言えます。

一番いいのはこまめに掃除をすることです。初期の水垢であればタオルなどでおとすことも出来ます。

しかしひどい水垢はなかなか落ちません。だからといって金属たわしなどでゴシゴシ擦っては決していけません。傷がついてしまいます。

ではどのように水垢を落とすかというと、「スクレーパー」を使う方法があります。

スクレーパーとはヘラ状になっている工具で、駅の清掃員の方が付着したガムなどを剥がすときの使っている「皮スキ」のような形をしたものです。

たっぷりの水で墓石を濡らした後、慎重にスクレーパーで削っていけば水垢を落とすことができます。

しかしこの作業はかなりの神経を使いますし、少しでも力の入れ方を間違えると墓石に傷をつけることとなってしまうので、躊躇して出来ない人ばかりでしょう。

工具以外では墓石の水垢専用の洗剤も販売されています。弱酸性のもので1Lが4,500円くらいなのでかなり高い洗剤です。また使用上の注意として、必ずテストを行うことやすぐにすすぐこと等があるので手間もかかります。

スクレーパーも水垢専用洗剤も、自分で行うことはあまり現実的ではありませんね。どうしても気になるのであればプロに依頼することをオススメします。

お墓掃除代行サービスというのもありこれはお墓になかなか行けない方には便利なサービスです。お線香で有名な日本香堂をはじめ、他にもいろいろな業者がありました。

お値段は業者によりますが簡単掃除で15,000円くらい、標準掃除で22,000円くらいで依頼することが可能なものがありました。

業者によっては年間数回掃除する定期プランに、オプション料金で水垢を掃除してくれる業者もいます。

このような業者は掃除するだけでなく、お墓の状況確認をしてくれるサービスもありました。写真を撮って送ってくれます。今の世の中、いろいろなサービスがあることに正直驚きます。

水垢対策として定期プランで業者に依頼するのもありですね。特に忙し人や年配の方にはうれしいサービスと言えます。

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墓石のコケ・カビを取る方法

長期間掃除ができなかった墓石には、水垢だけでなくコケやカビも生えてしまいます。水垢と同じく初期のコケ・カビであれば簡単な掃除でおとすことができますが長期のコケ・カビは落としにくいです。

わざとコケを生やしておくお墓もありますが、コケやカビは墓石を早く傷めます。また、よくお墓にお酒をかける人がいますが、このお酒がカビの原因になってしまいます。

昔、父がご先祖様のためにとお酒をかけていたのですが、逆効果だったようです。皆さんも気をつけてください。

生えてしまったコケ・カビを落とす方法は、水垢と同じく「スクレーパー」とコケ・カビ用の「専用洗剤」があります。

このコケ・カビ専用洗剤は800円くらいで販売されている物もあります。ただし使用できない墓石もあるようなので注意事項に気をつけてください。

その他にはたわしを使ってこすり落とす方法もあります。「えっ?たわしは墓石を痛めないの?」と思われる人もいると思いますが高級なたわしなら大丈夫です。

100円ショップなどの安価なものと違い、高級なたわしであれば柔らかく墓石を傷つけないのでコケ・カビ掃除に利用できます。もちろん目立たないところで試したほうが安全です。

いろいろ調べた中にキッチンハイター原液(アルカリ性)をスポンジに含ませて使ってみたら、あっという間に水垢やカビが落ちたとありました。

落としたあと洗剤をきれいに洗い流せば問題ないとありましたが、塩素系の洗剤は墓石を傷つけるリスクがあるのでやってみようという人は少ないと思います。

また高圧洗浄機を使った方法もありますが、高圧洗浄機も慎重にかけないと墓石を傷つけるので大変です。なにより霊園に電源があるところが少ないです。

なので自分でやるのであればたわしか専用洗剤を利用し、料金がかかっていいのであれば業者に依頼したほうがよいでしょう。

墓石の掃除と洗剤と道具のまとめ

  • 掃除道具は歯ブラシと軍手がオススメ
  • 重曹や専用洗剤を使うときは目立たないところでテストしてから
  • 水垢・コケ・カビは専門業者に頼むのもあり

今の時代、お墓を維持するのは大変なことです。先日、テレビで都会のお墓事情が特集されていました。ビルの立体駐車場のように納骨されていて、お墓参りに来た親族が自分の家の位牌を呼び出してお墓参りをします。

これには驚きました。結婚する前私の実家では両親の実家が遠かったため、お墓参りしたのは本当に小さい頃のお盆だけでしたが覚えています。嫁いだ家では、車で10分もかからないところに実家がありお墓もあります。

我が家では、お墓参りには必ず子供を連れて行きます。家族で掃除をすることで、言葉ではなくご先祖様を大切に想う気持ちを忘れないようにするためです。いつの時代になっても忘れてはいけないことではないでしょうか?

墓石の掃除は大変な作業ですが、家族で行えばあっという間に出来ます。どんな洗剤や道具できれいにするよりもご先祖様が喜んでくれていると思っています。

少し話しが逸れますが、我が家のお墓の周りには小砂利が敷かれています。小砂利も汚れていると汚れたイメージを強調しています。

我が家ではバケツに少し小砂利を入れて洗ったところ、少しですが墓石が明るくなりました。墓石だけでなくその周りの掃除も意外と簡単にできるので是非試してみて下さい。

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