玄関の鍵の種類!リモコンや暗証番号は防犯に効果的?

玄関の鍵の種類!リモコンや暗証番号は防犯に効果的

玄関の鍵の種類をご存知ですか?リモコンや暗証番号を利用するタイプまで販売されていますが防犯に効果的なのはどれでしょうか?

玄関の鍵は防犯の要。ゴミ出しや回覧板を持って行くときに「ちょっとだけ」と施錠をしなかったために盗難にあったという被害も多くなってきた最近では、防犯やセキュリティを業者に委託する個人宅も増えてきています。

以前は多かった回転式のドアノブも、ピッキング防止のために鍵内蔵式のものが主流になりつつあります。ひとくちに鍵といっても種類は様々です。

玄関の鍵の種類を、最新の鍵事情とあわせてご紹介します。

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玄関の鍵の種類

最近の玄関の鍵の種類には様々なものがあります。駅のSuicaのようにタッチして利用するカードタイプの鍵や、スパイ映画などで重要な実験室につかわれている暗証番号を打ち込む電子タイプのテンキーがあります。

昔思い描いていた技術が現代に登場してきてはいますが、それでも我々が一番目にして一般的に玄関に取り付けられている鍵はシリンダー錠です。

シリンダー錠とは皆さんがよく見る縦、もしくは横の鍵穴があり、この鍵穴があるのが内筒と呼ばれるもの、さらにドアに固定されているものが外筒となり、2つの筒が重なり構成されています。

この外筒から内筒に障害片が出ていて、これに鍵が合致することで障害片が外れ、内筒が回転することで解錠される仕組みです。日本の家屋の9割はこの鍵です。その鍵のタイプは形状により種類がいくつかあります。

  • ディスクシリンダー(※ピッキングにもっとも弱い)
  • ロータリーディスクシリンダー
  • 単列ピンシリンダー
  • マグネットシリンダー
  • ピンシリンダー
  • ディンプルシリンダー(※ピッキングに最も強い)

この中でよく問題視されるのはディスクシリンダーです。日本ではピッキング技術を使う泥棒はかなり少なかった、つまり技術力のある泥棒が少なかったの歴史があります。

その為、高性能な鍵よりは安価で安定的に供給できるシリンダーが好まれ使われていました。それがディスクシリンダーです。しかし外国の泥棒が入ってきてピッキング技術が拡大した為一番開けられやすい鍵と言われうようになってしまいました。

現在では新しくつけるシリンダーにはディスクシリンダーは使われなくなっていますがまだまだ既存住宅では利用されてところも多いです。

これらのシリンダー錠に主に使われている鍵は、刻み鍵、ディンプルキーと呼ばれるものです。側面がギザギザとノコギリ状になっているのが刻み鍵で表面に多数の小さなくぼみがついているものがディンプルキーです。

刻み鍵はディスクシリンダーやロータリーディスクシリンダーに使われる鍵で、よく見かけますが防犯上はディンプキーへの変更が推奨されています。

ディンプルキーは無数の種類を作ることができるため複製が困難でなので最近はディンプルキーが人気です。リバーシブルで上下を気にせず鍵穴に差し込めるので使いやすいところも人気があります。

最近ではウェーブキーも使われるようになってきています。ウェーブキーは表面と裏面にへこみをつけたもので車用の鍵としても使われているものですがピッキング耐性が高く砂やホコリが入りにくいという特長を持っています。

その為、ディンプルキーかウェーブキーかで選択を悩んでいる人が多いです。

玄関の防犯対策に有効な鍵は?

玄関の防犯対策に有効な鍵があります。ただし鍵だけに頼るのでなく、様々な防犯グッズや対策とあわせて使うことが重要です。有効な鍵とグッズを泥棒の手口とあわせてご紹介します。

鍵を2箇所つける

アパートやマンションの多くは単一の鍵ですが、ピッキング被害防止のため、1つの鍵で2カ所施錠するものが主流になりつつあります。解錠に時間がかかることからこのタイプが設置されていますが、ひとつの鍵で開けることが心配という声も聞きます。

我が家もそうなのですが、最初はあれ?大丈夫かな?と思いました。とはいえ鍵を2つつけるのも、万が一鍵を紛失したときに大変ですよね。泥棒は5分で開錠できない家はスキップして次を探すと言われているので2つ付けておくのは有効ですね。

サムターンカバー・ガードプレート・補助鍵

防犯対策として玄関の鍵が重要視される傾向にありますが、本当に対策が必要なのは通用口とも言われています。

特にドアノブと鍵穴が一体型になったものはピッキング被害だけでなく物理破壊もされやすいため、サムターンカバーのついているもの、サムターン自体を取り外せるものなどが増えてきています。

サムターンカバーとは鍵穴とは逆側の、手で開閉を行う部分「サムターン」に取り付けるものです。泥棒の行う手口には「サムターン回し」というものがあり、扉に小さな穴を開けてL字型の道具でサムターンを回すものがあります。

サムターン回しはもう古い手口で全国的にはすでに減少傾向にあります。しかし地方では増加傾向にある地域もあるので、サムターン回しへの対策は未だ必要なものと言えます。

その他にもバールで扉を乱暴にこじ開ける手法も泥棒は使います。バール対策としてはガードプレートを使うのが有効です。ガードプレートをドアノブと鍵穴位に近い、扉と壁の間に設置することで隙間を埋める事ができるるのでバールが入りません。

また補助錠は扉の上部、高い位置に設置することで効果を発揮します。ピッキングする泥棒は上部にあると三脚などを利用するか背伸びをしなくてはなりません。自分が開けるときも大変なのが難点ですが、ピッキング時に目立つので嫌がられます。

合鍵対策

そのほか空き巣被害は下見をされることが多いため、合鍵を作られにくい鍵にするのも有効です。合鍵を作られにくい、または作成不可能な鍵には「KABAstar」や「GOAL グランV」といったものがあります。

どちらもオーナー登録が必要であり、登録されたオーナー以外からの作成依頼は拒否されます。複製される心配が少なくなりますが、鍵を紛失した時はそれだけ大変ですので気をつけてください。

また合鍵は、現物の鍵がなくても作成することが可能です。コピー品でない鍵にはそれぞれシリアルナンバーが刻まれています。このシリアルナンバーとメーカー名を言えば合鍵は作ることが可能です。

もちろん作成する人は身分証明書が必要となりますが、悪意を持った人に簡単に作られる可能性があります。その為、シリアルナンバーが見られないように警戒が必要です。

対策としてはシリアルナンバーが付いていないコピーを作成し、日常では使ってはいかがでしょうか。少なくとも子供に鍵を持たせる場合などは効果的な防犯対策だと考えます。

有効な鍵のまとめ

  • 鍵は2箇所つける
  • サムターン回しなどの強引な手法対策を一緒にやる
  • 合鍵を作りにくいメーカー鍵を利用する
  • シリアルナンバーの入っていないコピー鍵を利用する

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防犯にリモコン・暗証番号・電子キータイプは有効?

お店や会社の通用口ではよく見かける暗証番号や電子キータイプ、そして車でも主流になりつつあるリモコンキーがあります。これらの最新の鍵も自宅の玄関に取り付けることが可能です。

お年寄りやお子様に鍵を持たせるのは心配というご家庭向けに、また携帯を使ってホームセキュリティ管理が出来るリモコンタイプの鍵も出てきています。

店舗などの通用口で使われることの多い暗証番号キーはオートロックになっているので、鍵のかけ忘れということがなくなりますね。電子キータイプは携帯やカードをかざすことで解錠できるため便利です。

どれも価格は高めですが元の鍵と交換して取り付けが可能なものが多く、またリモコン、暗証番号、電子キーがすべて一体型になっているものもあります。

また停電時には動かなくなるのでは、と不安な方もいらっしゃるようですが、電池内蔵で電気と併用して使えるものが新しく出てきています。それでも何かトラブルがあったときのため、鍵でも開けられるようにもなっているものもあります。

それぞれの家庭事情にあわせた鍵を選ぶのが一番ですが、リモコンキーの中には家の中にいるままで施錠確認が出来、またインターフォンのモニターを確認してから解錠も出来るので大変便利です。

私の友人宅もリモコンキーで、リビングが2階なのでいちいち下に降りてドアを開けなくて済むのが便利だと言っていました。

ただ一定時間しか解錠しないことを失念していて、最初慣れないうちは訪問するたびに外のインターフォンで「開けてください」とお願いしてから門扉を開けて玄関にたどり着く間にまた施錠されてしまうといううっかりをよくやっていました。

なお室内リモコンは追加オプションの扱いになることが多いようなので、設置するときには注意が必要です。またリモコンが鍵と同じように使う人分必要になりますので、設置費用はかなりかかります。

友人のようなリモコンキーをインターフォンなどと接続するには業者に依頼することになり200,000円くらいの設置費用がかかりますが、玄関鍵のみの機能のリモコンキーなら楽天でも購入可能です。

自分で設置できるリモコンキーもあり、購入価格はピンきりですが20,000円以上はかかります。ですが防犯対策としてはセキュリティシステムを導入するのと同じぐらいの価値があるともいえます。

暗証番号タイプも玄関に設置することが出来ます。種類も豊富でショップなどに付けられている銀色の金属製ボタンのものから、電子音がなる携帯電話のようなボタン式のものもあります。

金属製ボタンの鍵なら引き戸にも利用できるので、玄関が古いからといって諦めることはありません。価格はピンきりですが20,000円くらいから選ぶことが出来ます。自分でも設置することができるものもあります。

電子キーでは紹介したリモコンタイプからカードタイプだけでなく、最近ではスマートフォンを利用したものも登場しています。ベンチャー企業などが作成していたり大手も参加していたりとなにかと話題になっています。

スマートフォンであれば誰もが、いつでも、どこでも携帯しているものなので鍵の忘れもありません。また個人を識別しやすく入退出を管理できるのでシェアハウスやシェアオフィスでの導入も考えられます。

インターネットの通信回線で記録を確認できるので防犯面でも安心ですし、Bluetoothを利用して接続が可能になるのでペアリングさせたスマホが近づくと解錠し離れると施錠するタイプのものは、鍵のかけ忘れの心配も少なくなります。

価格は30,000円くらいが現在の目安なのですが、今後ニーズが増えると安くなる可能性は十分あります。防犯面については登場したばかりなのでデータは少ないでしょうが大手ホテルチェーンも利用している事実があります。

このように電子キーや暗証番号、リモコンの玄関鍵は使いやすいので多くの人がすでに利用しています。肝心の防犯については鍵穴が無いタイプがほとんどなのでピッキングに強い面があります。

ただし、すでに車の電子キーであるスマートシステムを開錠できる窃盗団が海外にいるので、電子キー対策をとった泥棒も登場するのは時間の問題だと思います。

完璧な防犯は存在せずイタチごっこというのが現実ですが、電子キーのような新たな鍵の登場は確実に既存の泥棒を困らせることにつながるので、設置することに意味はあり、登場したばかりの時は効果的と言えます。

銀行でよく見る指紋認証は玄関の鍵にも付けられるの?

玄関の鍵のスマートフォンや指紋認証

指紋認証は間違いが多いのでは?という先入観が私にはあったのですが、技術の進化もあって誤作動がほとんどない指紋認証のドアキーというものも作られています。

リモコンキーと同じぐらいの価格です。この価格の変動は、指紋認証単独ではなく暗唱番号やリモコン、また物理鍵付きなどによってのものになります。

結論からいうとどのドアでも設置は可能ですが、やはりドアの材質や厚みによっては調整が必要な場合も出てくるので、専門の方に頼むのが確実です。

鍵は必要ないということから、高齢の方の一人暮らしの家庭などにおすすめですね。防犯意識が高まっている昨今、もともと付いている鍵だけでは心配ということで鍵の交換を考える方は増えています。

ただかなりの出費を覚悟しなければならないということもあって、すぐ実行に移すのは難しいともいえます。

まとめ

  • 玄関鍵・シリンダーの種類はたくさんある
  • 防犯性が高い鍵はディンプルキーとウェーブキー
  • 有効な鍵は合鍵対策が取られている鍵
  • 鍵だけに頼るのではなく設置数や対策グッズも重要
  • 電子キーや暗証番号とリモコンは現在のピッキング対策に有効

そもそも防犯対策は玄関の鍵だけでなく、窓や家の周りなど家全体に目配りがあってこそ成り立つものだということも忘れないようにしたいものです。

それでも鍵も永遠に使い続けることが出来るものではないので、修理が必要になったとき、また家庭で家族が増えたりしたときに、便利な鍵に移行することを視野に入れておくのも大事ではないでしょうか。

また性能も日々進化していますので、そういった面もぜひ日々気を付けて情報収集することも、防犯につながります。我が家の住宅事情にあわせて、最適な鍵選びをしていきましょう。

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