エアコンの寿命と買い替えの症状の目安!引越しや時間の年数の違いと20年の体験談

エアコンの寿命と買い替えの症状の目安

夏でも冬でも、生活に欠かせない存在のエアコン。

ボタン1つで、部屋を快適な空間に変えてくれる、とても大事な家電です。

エアコンは高額なので、できれば同じエアコンをずっと使っていきたいですよね。

ですが、ある日突然使えなくなることがあります。

エアコンが使えなくなってから、買い替えをすると、時期によって費用が高くなったり、設置に時間がかかることがあります。

エアコンの寿命の症状がでているのに使い続けると、最悪火災にもつながることも…。

そこで、今回は

  • エアコンの平均寿命は何年?
  • エアコン買い替えの症状の目安
  • エアコンの寿命は引越しで変わるのか
  • エアコンの使用頻度や時間での寿命の違い
  • エアコンの寿命が20年の体験談

をご紹介していきます。

エアコンの寿命となる症状を知れば、買い替えに備えることもできます。

エアコンを長持ちさせる方法も、あわせてご紹介しますね。

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エアコンの平均寿命は何年?

エアコンの平均寿命は何年くらいなのでしょうか。

内閣府が行った2017年の統計情報「消費者動向調査」によると、「13.9年(総世帯数)」になります。

総世帯数とは、「二人以上の世帯」と「単身世帯」を合わせた数です。

「二人以上の世帯」ではエアコンの平均寿命は「13.6年」、「単身世帯」ではエアコンの平均寿命が「14.9年」になります。

◆エアコンの平均寿命(世帯別)

  総世帯数 二人以上の世帯 単身世帯
2015年 10.4年 10.7年 9.6年
2016年 11.7年 12.3年 10.2年
2017年 13.9年 13.6年 14.9年

上記の表は、2015年から2017年の、エアコンの平均寿命の調査結果です。

年月とともに、エアコンの寿命が伸びています

ただし、エアコンを作っているメーカーは、エアコンの平均寿命を「10年としているところがほとんどです。

各メーカーはエアコンがどのくらい使えるのか、「設計上の標準使用期間」を計測し、エアコン本体などに表記しています。

設計上の標準使用期間」は、安全に使用できる期間の目安です。

統計では、エアコンの寿命は10年以上持ちそうですが、安全を全面に考えると、10年が寿命だと考えたほうがよさそうです。

また、エアコンの部品には、メーカーによって保有期間が違います。

◆エアコン部品の保有期間(メーカー別)

  • パナソニック:10年
  • 三菱:10年
  • シャープ:9年
  • FUJITSU:製造打ち切り後10年
  • 日立:10年
  • ダイキン:製造打ち切り後9~10年

エアコンの部品がなければ、エアコンを修理することができないません。

ですので、交換できる部品がなければ、エアコンが寿命を迎えることもあります。

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エアコン買い替えの症状の目安

エアコンの平均寿命は、使用頻度や環境によって、個人差がでてくるので、あくまで目安でしかありません。

使用頻度と環境によって、平均寿命や「設計上の標準使用期間」よりも早く、寿命を迎えることも考えられます。

以下の「エアコンの症状」が出た時は、寿命の可能性があるので、買い替えの時期と判断する目安になります。

  • 風が出ない・風が弱い
  • 冷えない・温まらない
  • 設定した温度にならない
  • 水漏れ
  • 操作できなくなる
  • 異臭
  • 異音
  • ブレーカーが落ちる
  • 電源コードや電源プラグが異常に熱くなる
  • 電源プラグが変色している

故障の場合も、似たような症状が出るので、買い替えか?修理か?判断が難しいところ。

なので上記の症状が出た時は、まずメーカーに連絡し、寿命かどうかを判断してもらうようにしましょう。

ただし、以下のエアコンの症状が出ている時は、火災等の危険があります。

  • 焦げ臭い
  • プラグの変色
  • ブレーカーが落ちる

症状が出た時は、エアコンの使用を中止し、電源プラグを抜いてから、業者に連絡をするようにしてください。

エアコンの買い替えの理由で、1番多いのは「故障」です。

統計情報「消費者動向調査」では、66%以上が故障で買い替えを行っています。

故障してからでも、買い替えは可能ですが、夏や冬等エアコンをよく使う時期に故障すると大変です。

繁忙期は、エアコンの価格が高額だったり、業者都合でエアコン工事が何週間も先になるからです。

買い替えの目安となる症状が、エアコンにでたら、早めに対策を取ることをオススメします。

エアコンの寿命は引越しで短くなる?

エアコンの寿命が、引越しによって変わることがあります。

引越しでエアコンの寿命が変わる主な原因は、

  • 配管を傷つけられる可能性がある
  • 取付時にガス漏れがある

以上の2つが、エアコンの移送やエアコン取り付け・取り外し時に起こるからです。

エアコンの配管が傷つくと、「ガス漏れ」を起こして、エアコンは正常に作動しなくなります

夏であれば、エアコンが全然涼しくなりません。

他にも、エアコンの取り付けや取り外しで、ガス漏れが起こる事もあります。

実際に、私も何回も引越しをしていますが、エアコンの配管を傷つけられたことがありました。

エアコンの配管は、取り付け作業に、細かい技術が必要になるので、業者によっては施工不良もあります。

エアコンの取り付け時に、「エアコンの配管が傷ついているので交換した方が良い」と言われ、なくなく交換することに。

交換費用はエアコンの配管4m+施工費込で、「10000円」でした。

引越しでのエアコンの取り付けでは「エアコンの配管交換」をオススメされることも多いので、本当に必要なのか業者に確認するのも良いです。

傷ついた配管は、修理や交換が必要ですが、場合によってはエアコンが買い替えられる程の工事費用がかかることがあります。

高額な工事費用となった場合は、買い替えをする人のほうが多いので、強制的にエアコンの寿命になることも。

基本的に、引越しでは「エアコンの寿命は短くなる」と考えておきましょう。

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エアコンの使用頻度や時間での寿命の違いはある?

エアコンの使用頻度や時間で、寿命に違いが出てくることがあります。

先ほどご紹介したとおり、エアコンメーカーは「設計上の標準使用期間」を「10年」としています。

「設計上の標準使用期間」は国家標準JISで定められた「標準使用条件」で算出されているものです。

「標準使用条件」は、利用する土地を東京をモデルとして、以下の条件などで算出されています。

◆標準使用条件

  室内温度 室外温度

1日の使用時間

使用日数
冷房 27℃ 35℃ 9時間 6月2日~9月21日の112日間
暖房 20℃ 7℃ 7時間 10月28日~4月14日の169日間

あくまで東京での標準使用条件ですが、上記以上の時間・温度で利用していると、想定されるより多く、エアコンに負担を与えることになります。

つまり、エアコンの使用頻度や時間が長い程、エアコンの寿命が短くなる可能性が高くなります。

エアコンの使用頻度や時間が多い場合は、メーカー側が設定する「設計上の標準使用期間」である「10年」より早く、寿命になる可能性を考えておきましょう。

また生活する土地など、環境によっても、エアコンの寿命に影響があります。

温泉地や海岸などでは、サビや腐食による故障が予想されるので、想定されるよりも早く寿命を迎える可能性があります。

エアコン寿命が20年以上の体験談

エアコンは使えば使う程、寿命は短くなります。

しかし、エアコンは高価な買い物、できれば20年くらい使いたいですよね。

そこで、実際に20年以上経過しているエアコンの体験談をお話します。

◆購入スペック

  • 購入年:1995年5月末
  • メーカー:ナショナル
  • サイズ:6畳~8畳用(部屋7畳)
  • 室外機:屋根の上に設置

購入したのが、1995年5月末。

子供部屋(部屋7畳)にエアコンがなかったので、「パナソニック」当時の「ナショナル」の6畳~8畳用のエアコンを購入しました。

家は一戸建て、子供部屋は2階だったので、室外機は1階の屋根の上に設置。

2階の屋根の下に設置しているので、日差しや雨はほとんど当たらない場所でした。

もちろん、エアコンの配管カバーもつけました

子供が巣立つまでの10年間は、夏の冷房・冬の暖房に日常的に使用。

その後、子供が巣立ったので、その後の12年間は、年に数回子供が帰ってくる時、または掃除する時等に使用するのみです。

既にエアコンの設置から20年以上経過していますが、故障一つなく、現在もしっかりと運転してくれています。

長持ちするように気をつけていたことは、「フィルターの掃除」。

月に1回は必ず掃除するようにしていました。

子供が巣立ってからは、あまり使用しないので、半年に1回程度の掃除です。

他には、子供が巣立ってからは、3ヶ月に1回程度、ちゃんと運転できるか確認だけしています。

10年はフル稼働でしたが、その後の10年以上はあまり稼働していないので、エアコンの寿命が20年以上になっても、故障せずに動いてくれていると思います。

エアコンの寿命と買い替えの症状のまとめ

  • エアコンの平均寿命は13.9年
  • 安全性・部品を考えるとエアコン寿命は10年
  • 買い替えの症状が出た時は使用中止してから業者連絡を
  • 引っ越しでエアコン寿命が変わることもある
  • 使用頻度と時間、環境でエアコンの寿命も変わる
  • 長持ちさせるには設置やメンテナンスが大事

年々、夏の猛暑日は増え、エアコンを使う事が多くなりました。

激しい温度差の中で、エアコンが故障してしまったら、生活がかなり大変になります。

繁忙期に買い替えとなると、設置工事もかなり待たされることになり、本当に大変です。

エアコンの寿命を知ることは、今後の買い替えの目安になるのでとても便利です。

また「電気家電の事故件数」は、エアコンが最も多くなっています。

エアコンの事故原因は、3割が経年劣化です。

できれば長持ちさせて使い続けたいものですが、事故や火災になっては意味がありません。

買い替えの症状を見逃さず、適切に買い替えを行いたいものですね。

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