傘の修理を自分でやる方法!部品は100均とダイソーで入手できる?
どれだけ時代が発達しても必要な物に傘があります。
コンビニの傘はすぐ手に入り便利だけれど何だか味気ないし、替えがいくらでもきくと思うとありがたみも薄れてしまうような気がします。
たまにしか使わない傘も、おしゃれの一つとして高級品を利用する人もいます。また大事な人からプレゼントとしてもらった傘は大事に使いたいものです。
傘を何本も買い替えるよりお気に入りの1本をお手入れしながら長く愛用することができれば、鬱陶しい雨の日だってお出かけが楽しみになりますね。
傘を自分で修理する方法を部品の名称とあわせてご紹介します。
傘の修理部品の名称
古来より人を守ってきた道具に傘があります。伝統芸能でも舞台で傘が登場していることからも、我々の生活に密着している存在です。
価格帯も千差万別でコンビニでワンコインで買えるものもあれば、皇室御用達の高級品まで様々です。
ワンコインであれば気軽に買い替えますが、大事な贈り物だとそうはいきません。修理をしてでも使いたいものです。
自分で修理するにはどうすればいいのでしょうか?
傘の修理を自分で行う為には、修理が必要な部分や、修理に使う部品の名前を知っておくと便利です。
部品名とどんな時に使用するかをご紹介しますので、購入する際の参考にして下さい。
また、商品によっては名称も様々ある場合がありますので確認が必要です。
露先
雨粒が傘から滴り落ちるところに、先が丸いプラスチックや金属の棒がついている部分を、露先と呼びます。
この露先が傘からポッキリと折れてしまった場合、自分の傘と似たような露先を探して、針と糸で縫いつけて直すという方法になります。
石突き(先端キャップ)
傘の持ち手とは反対の先端部分のことです。傘を立て掛ける際などに、地面につく部分なので、他の部分より強い衝撃を受けることもあります。
ジョイント(間接)
骨と骨をつなぐ部分のことをジョイントと呼びます。
傘は、何本かの骨組みをつなぎ合わせて作られていますが、つなぎ目はどうしても故障しやすい箇所です。
そのジョイント部分を修理する為の部品が、爪と呼ばれる物です。
関節爪、三つ爪、四つ爪、万能爪など、傘の骨組みの厚さやジ修理方法によってそれぞれに適した爪があります。
手元
傘の持ち手部分のことです。この持ち手の握りやすさでお気に入りの傘を探す方もいるのではないでしょうか。
ハトメ
骨組みに開いてある穴を補強するための金具のこと。ジョイントをつなぐ際に必要になります。
骨
傘の骨には親骨と受け骨があります。
親骨とは傘布(カバー)を広げている外側の金属部分のことです。露先まで伸びている骨の方です。
受け骨は傘の内側から見える、親骨を支えている金属部分になります。手元から石突きの間にある中棒側に伸びている骨です。
傘を支える重要な部分であり、強い風でよく折れたり壊れたりしてしまいます。
傘の修理を自分でやる方法
先に紹介した修理部品が、キットになって販売されています。
インターネットの通販サイトでも販売されているので、お手軽に手に入るのも良いですね。自分の傘にあった商品を探してみましょう。
また、店舗によっては100円ショップにも修理キットが売られているようです。
自分で直してみたいけど自信がないという場合でも、価格もお手頃でとりあえずチャレンジしてみようという方には良いかもしれません。
ただし、100円ショップでは同じ製品の入荷や、定期的な入荷が出来ない旨が案内されていますので、なかなか修理キットの入手は難しいです。
私の近所の100円ショップも昔はあったのですが現在は無くなっていました。そういう意味では通販のほうが選べていいですね。
修理をする上で必要な道具がいくつかあります。まずは軍手です。
細かい作業には不向きですが、傘の細い骨組みで指を切らない為に用意しておくと便利です。
また軍手は指先がゴム製になっている物がオススメです。滑りにくいので小さな部品も持ちやすくなります。
他にも、ジョイント部分をしっかり固定する際に、ペンチあると便利です。細かい作業にむくラジオペンチを用意しましょう。
さらにいえば保護メガネを準備したほうが安全です。傘は尖端部分が多く、修理の際にバネのように反動で動いてしまうことがあります。
その場合に目を傷つけてしまう可能性があるのでつけることを強くオススメします。保護メガネも100円ショップで販売されています。
その他にも修理する箇所によって必要な道具があるので確認しておきましょう。
傘の修理方法を先ほど紹介した部品ごとに説明します。
露先の修理
針と糸を使用します。露先は傘にぬいつけてあるので、まずは破損した露先を糸を切って傘から外します。
新しい露先を骨の先端に差し込み、縫い合わせます。露先には、針と糸が通せるように穴が開いているので、しっかり傘と固定できます。
糸は太目の木綿糸を使用すると良いでしょう。針にロウを塗っておくと、滑りやすく扱いやすくなります。
石突きの修理
物によって異なりますが、クルクル回して外せるようになっています。その場合は、破損した石突きを外し、新しいものと交換できます。
手元の修理
柄に差してある状態なので、取れてしまった場合はそこへ新しいものを取り付けて交換できます。
多少のサイズの違いは、差し込む柄の部分に木綿糸を巻きつけて、厚みを出すことで解消できます。
ジョイント部分の修理
破損状態によって修理方法が変わります。ジョイントが折れてしまった場合には、関節爪を使用します。
まずは、破損部分のハトメを外します。受け骨に新しい関節爪をはめ込み、ペンチで爪を折り曲げて骨にしっかり固定するよう締めます。
最後にハトメを差し込み、ペンチで強く抑えて固定します。
また親骨と受け骨が折れてしまった場合には、三つ爪又は四つ爪(折れた骨に合ったものを選択します)を使用します。
折れた部分をまっすぐに伸ばし、そこが真ん中にくるように部品をかぶせます。ペンチで爪を折り曲げて締めて出来上がりです。
傘の修理を業者に依頼した場合の費用
それでもやはり自分で修理するのは大変という方も多いでしょう。プレゼントされた傘や高級品であればちょっとチャレンジに戸惑いますよね。
そんな時には、専門の業者にお願いするのも良いでしょう。
先ほどご紹介した修理で、業者に依頼した場合、石突きや露先など、新しい部品と交換の場合、300~500円程度から出来ます。
骨の取り替えなどには、傘の種類にもよりますが、3000円~5000円程度かかります。
破損状態にもよりますので、専門業者に相談してみるのが良いでしょう。
傘の修理を自分でやる方法のまとめ
- まずは傘の部品の名称を覚えること
- 軍手と保護メガネで身を守りラジオペンチを用意しよう
- 傘の修理キットが通販から100円ショップで販売されている
- 大切な傘なら業者に依頼するのもオススメ
母の日に、傘をプレゼントした記憶があります。小学生の私には手がでない値段だったので、姉妹でお金を出しあってプレゼントしました。
そんな母の傘を使ってみると、ビニール傘に比べてかなりしっかりしたもので、風に吹かれてもびくともせず丈夫なことに驚きました。
母は何年も大切に使ってくれたので、玄関の隅に置かれていても、その傘は特別な気がしました。
大事な思い出と一緒に、お手入れしながら使っていける傘というのも良いものですね。