子供がスズメバチに刺されたら!症状と対処法!2回目や病院は何科?
虫刺されで一番怖いのはスズメバチではないでしょうか。
スズメバチというと山の中にいるようなイメージがありますが、最近は家の屋根の軒下などに巣を作ることもあり、都会にも普通に飛んでいることが多いです。
実際に自分の家の近所にもスズメバチが飛んでいるのを見かけるので、どこかに巣があるのだと思います。
スズメバチが近所を飛んでいて一番心配なのが、スズメバチに刺されること。特に子供がスズメバチに刺されるのがとても心配になります。
子供がスズメバチに刺された場合の対処法や応急処置にはどのようなものがあるのでしょうか?大人ならスズメバチに刺されたあと口頭で症状を訴えることができますが子供は出来ません。
スズメバチに刺されたあとは必ず応急処置、症状を観察、そしてすぐに病院に行き医師の診断を必ず受けることが大事です。何科に行くべきか、2回目以降の対処法と併せてご紹介します。
子供がスズメバチに刺された時の対処法
子供たちがスズメバチに刺されてしまった!アウトドアなどで一緒に遊んで少し目を話した時におこりやすい事故です。特に幼児、小学生は好奇心が強くどこにでも入っていってしまいます。
ちょっとした茂みや軒下にあるスズメバチの巣に気づかずに近づいてしまったり、近くにスズメバチがいても怖がらず自分から接触しようとしても子供なら不思議ではありません。
さらにスズメバチに刺されてしまうと腫れ、痒みといった症状ですめばまだいいのですが、ひどい時は「アナフィラキシーショック」になり最悪心停止してしまうケースもあります。2回目に刺された人がなるのが一般的です。
アナフィラキシーの症状がでたら必ず病院にかけこむ、または救急車を呼んでください。
以下に記載するスズメバチに刺された時の対処法はアナフィラキシーになろうとなるまいと必要なので救急車を呼んだあと必ず行って下さい。
- スズメバチのいない場所に避難
- 毒針を抜き取る(直接触れないこと)
- 毒を出すために水で流すorリムーバー
- ステロイド、抗ヒスタミン入りの軟膏を塗る
- 刺された箇所を冷やす(保冷剤など利用)
- 小児科
まずは避難しましょう。スズメバチは集団行動で外敵から身を守る昆虫なので敵発見の合図を仲間に送っている可能性があります。
何度も刺されると危険なのでまずは避難です。目安としては30mは場所を移動しますが一番は屋内へ避難することです。
次に毒針を抜き取るのですが指でつまむように抜き取ってはいけません。毒針には袋のようなものがついておりつまむと毒を押し出すことになるので回りやすくなります。
正しい毒針の抜き方は「ガムテープ」で粘着面を軽く当てて抜き取る、または「カード」などのものを使って毒針をはらうように抜き取ることことです。
毒を出すために流水で洗って下さい。洗う際は絞りだすように行い、口で吸い取ってはいけません。唇や歯茎に毒針が当たることで毒液にやられる危険性があるからです。
一番いいのは「リムーバー」を使い吸い出すことです。登山などアウトドアの際は虫除けスプレーなどと一緒に携帯しておいたほうがよいでしょう。価格は約1,000円で繰り返し利用することが出来ます。
毒を出した後は薬を塗って下さい。ステロイド、抗ヒスタミンを含む薬が良いでしょう。「そんなの入っている薬はどれ?」とお思いでしょうが市販の虫さされ薬に入っていることが多いです。
ちなみに「ステロイド」は炎症を鎮めるはたらきが、「抗ヒスタミン」はヒスタミンがおこすかゆみをやわらげるはたらきがあります。塗ったあとは保冷剤をタオルでまいて冷やしましょう。
冷やしたあとはアナフィラキシーの症状が出ていなくても病院を受診することをおすすめします。愛する我が子の緊急事態に完璧な応急処置をできたかどうか不安が残る場合が多いと思います。
また子供が刺された場合、自分の状態を正確に話せる子は少ないでしょうし、泣きながら訴える姿を見ていれば本当に応急処置で大丈夫なのか心配になるからです。
一度医師に診てもらうことで安心と、2回目以降の対処法を紹介してもらいましょう。ちなみに子供がスズメバチに刺されたなら小児科です。大人は皮膚科なので間違いやすいので注意して下さい。
通常は1日で腫れは引くんですが刺された部分が硬くなり痒みがでてきます。親子ともに我慢が必要な日々となりますが、硬くなった部分と痒みも数日すれば消えるので安心して下さい。
アナフィラキシーの症状がでたら救急車
上記はあくまで応急処置です。アレルギー反応の症状が子供にでたらすぐに救急車を呼ぶか病院にかけこみましょう。
アナフィラキシーはアレルギーの一種で最悪の場合、ショック状態となり「心停止」を起こすことがあります。スズメバチによるアナフィラキシーで心停止を起こす時間は15分とされています。
ただしすべての人がアナフィラキシーから心停止になるわけではありません。個人差があるので症状がおさまるときもありますが必ず病院で診てもらいましょう。
アナフィラキシーの症状
子供が訴える症状 | 親が見てわかる症状 | |
皮膚 | かゆみ |
じんましん 蒼白くなる 冷や汗 |
神経 |
めまい しびれ |
けいれん 意識障害 |
呼吸 | 呼吸困難 |
くしゃみ 呼吸困難 |
消化器 |
吐き気 腹痛 トイレに行きたがる |
嘔吐 下痢 失禁 |
循環器 | 動悸 |
脈が弱くなる 脈が速くなる |
刺されて30分以内に上記の症状が複数発症していればアナフィラキシーの可能性が高いと言えます。
つまり症状がすぐに出る場合も時間をかけて出る場合もあるので刺されたら30分以上はつきっきりで症状が出ないか注意して下さい。
また子供はまだうまく言葉が話せなかったり、パニックに陥ってしまって症状を伝えることが困難な場合があります。その時は焦らず問い詰めずに「親が見てわかる症状」に該当しないか確認して下さい。
病院にかけ込むのではなく救急車を待っている時は、刺された子供を寝かせて足を20~30cm浮かせて安静にさせて下さい。また嘔吐する可能性があるため顔は横を向かせておくほうが良いでしょう。
2回目以降の為にエピペンを準備しておく
スズメバチに刺されアナフィラキシーの症状が出なかった場合でも、2回目刺されるとアナフィラキシーになる可能性が高くなります。
2回目でのアナフィラキシー発症率は2割です、決して人事ではありません。子供が1度刺されたのであれば2回目の対策をとっておくべきです。2回目以降の対処法として「エピペン」を携帯しておくことをオススメします。
エピペンはアナフィラキシーの補助治療薬で効果は10~15分ほどですが救急搬送されるまでの間に時間をかせいでくれます。
エピペンの入手方法は病院で診察を受ける必要があります。また許可されたお医者さんだけが処方できるので事前に病院に処方してもらえるか電話確認をとったほうがよいでしょう。
またエピペンを打てるのは患者本人か保護者が基本となっています。重度のアレルギーをお持ちのお子さんがいる場合は親子で使用方法を勉強しておく必要があります。また学校や保育園などにも話して理解を求めておいたほうがいいでしょう。
子供がスズメバチに刺された時の対処法まとめ
- すぐに避難し応急処置を行い小児科へ
- アナフィラキシーの症状がでたら救急車
- 2回目刺された時のためにエピペン
どんなに小さな年齢でも自分の元から離れていって何をするかわからないのが子供です。自分の幼少時のエピソードを聞くとよく健康で入れたなと思うことが多々あります(笑)
ずっと見守り続けるにも限界はあるので、少しずつでも自分で自分を守れるように親として一緒に「応急処置」「アナフィラキシー」「エピペン」を勉強しておきたいものです。