掃除機の寿命は毎日使うと平均何年?ダイソンやコードレスはバッテリーが影響
「掃除機の寿命が何年か知りたい」
「掃除機が寿命かどうか判断したい」
掃除機の寿命が平均何年か知っていますか?
ダイソンの登場からコードレスの掃除機に人気があります。
iRobotのルンバが販売されてから、ロボット掃除機も購入されています。
日立・東芝・パナソニック・シャープなども、コードレス掃除機やロボット掃除機を選べるようになりました。
コードレス掃除機やロボット掃除機が、通常の掃除機と比べて、寿命は長いのか短いのかが気になりますよね。
毎日使う掃除機なので、買うときには使い勝手やデザイン、機能性などいろいろと調べていますが寿命は何年もつのでしょうか?
そこで今回は
- 掃除機の寿命年数
- サイクロン式と紙パック式の比較
- 各メーカーの寿命
- コードレス掃除機の寿命
- ロボット掃除機の寿命
- 掃除機の寿命症状
- 掃除機を長持ちさせるコツ
- 処分費用と中古買取価格
をご紹介します。
寿命が短い掃除機を選ぶと、また買い換えなければならなくなるので面倒です。
掃除機も安い買い物ではないので、寿命が長い掃除機のほうが使い勝手もコスパも良いと言えます。
通常の掃除機から、人気のダイソンやコードレス、ロボット型の掃除機の寿命をあわせてご紹介します。
購入や買い替えの参考にしてみてくださいね。
掃除機の寿命は毎日使ったら平均何年?耐用年数は?
掃除機の寿命には、本体の種類、部品やバッテリーで違います。
掃除機には「コードレス」「サイクロン式」「紙パック式」「ロボット掃除機」があります。
- 掃除機の寿命平均:8.5年
- 掃除機の耐用年数:6年
- 紙パック式:15年
- サイクロン式:6年~10年
- 掃除機の部品の寿命:6年保有(※例外あり)
- コードレス掃除機:バッテリーが主な寿命原因
- ロボット掃除機:バッテリーが主な寿命原因
- バッテリー(充電池)の寿命:1年半~2年(※メーカーで大幅に違う)
掃除機は、種類が多いので、それぞれのタイプによって、寿命が違います。
掃除機の種類によって、寿命が違う理由や比較、主な寿命原因をそれぞれご説明します。
まずは、総務省が出している掃除機の寿命平均から。
掃除機の寿命平均
「掃除機の寿命は平均何年なのか?」は、総務省が統計を出しています。
2017年の内閣府の統計情報「消費者動向調査」では、掃除機の寿命は「8.5年」です。
総世帯とは「二人以上の世帯」と「単身世帯」をあわせたものです。
◆掃除機の平均寿命(世帯別)
総世帯 | 二人以上の世帯 | 単身世帯 | |
2015年 | 7.1年 | 6.9年 | 7.6年 |
2016年 | 7.6年 | 7.4年 | 8.1年 |
2017年 | 8.5年 | 8.5年 | 8.5年 |
上記は2015年から2017年までの、掃除機の寿命平均です。
掃除機の寿命がどんどん延びていることがわかりますね。
実際に、掃除機の寿命が10年以上の人もいます。
口コミなどを見ても、毎日使っている人の掃除機の寿命は平均10年が多いようです。
私の紙パック式の掃除機も、「10年以上」使っていましたし、実家の紙パック式の掃除機も「13年」利用していました。
実家はキレイ好きなので、ほぼ毎日の頻度で掃除機をかけていましたが、毎日使っている割には、平均と比べて長く持ったほうですね。
もちろん、全て掃除機の寿命が10年というわけではありません。
最近では掃除機がロボット型になるなど、高性能化と昔ながらのタイプに2極化しています。
なので、掃除機を一概に何年とは、言いにくくなっている状態です。
掃除機の耐用年数
掃除機の耐用年数は「6年」と考えられます。
国税庁のホームページには、掃除機の耐用年数の記述がありませんでした。
ですが、器具備品6年が、掃除機の耐用年数と考えられると、回答しているメーカーがあります。
以上のことから、掃除機の耐用年数は、6年の可能性が高いと言えます。
実際に、掃除機の種類によっては、寿命が6年のものもあります。
寿命が10年以上の掃除機と、10年未満の掃除機では何が違うのかをご紹介しますね。
掃除機の寿命はダイソンだと違う?サイクロン式と紙パックの比較
掃除機の寿命が10年以上の人がいます。
ですが、10年どころか、統計平均よりも短い期間で掃除機が寿命になった人もいます。
掃除機の寿命の違いは、掃除機の種類にあると考えられます。
掃除機にはシンプルな「紙パック構造」のものと、「サイクロン式」のような、高性能なタイプがあります。
サイクロン式の掃除機と言えば、日本に新風を運んだダイソンですよね。
吸引力がすごいことで有名であり、はじめてCMを見た時は驚かされました。
ダイソンに代表されるサイクロン式の掃除機ですが、サイクロン式は紙パックの掃除機より寿命が短いと言われています。
実はサイクロン式掃除機は、排熱が弱い面があり、掃除機の熱がこもりやすくなっています。
掃除機も家電製品ですから、熱は大敵です。
そのため、サイクロン式掃除機の寿命は、「6年~10年」くらいが目安です。
紙パック式の掃除機であれば、15年以上持つといわれています。
寿命の面から比較すると、紙パック式掃除機のほうが良いと言えますね。
私も、私の実家も10年以上もった掃除機は、紙パック式でした。
その後、実家ではサイクロン式の掃除機を購入したのですが、「4年」で壊れてしまい、紙パック式の掃除機に戻しています。
またサイクロン式は、紙パックの掃除機と比べると、モーターが焼けやすいとも言われています。
モーターは掃除機の心臓部ですから、使えなくなった時点で寿命となってしまいます。
もちろんモーターの交換を受け付けているメーカーもありますが、1万円以上の費用がかかるメーカーもあります。
掃除機を選ぶ基準は様々ありますが、寿命の面から見ると、サイクロン式よりも紙パック式を購入した方が良いですね。
ただし、紙パック式の掃除機でも、部品の影響で寿命が6年となる場合があります。
掃除機の寿命が長いメーカーは?
掃除機を発売しているメーカーでは、部品の寿命を6年としているところがほとんどです。
メーカーは掃除機の修理を受け付けるために、部品を保有しています。
この部品の保有期間が6年になります。
◆掃除機の部品の保有期間(メーカー別)
メーカー名 | 掃除機 | ロボット掃除機 |
ダイソン | なし | なし |
日立 | 6年 | 6年 |
東芝 | 6年 | 6年 |
パナソニック | 6年 | 6年 |
シャープ | 6年 | 6年 |
マキタ | 10年 | 記載なし |
エレクトロラックス | 6年 | 6年 |
一般的な日本メーカーだと、部品の保有期間が「6年」ですが、違うメーカーもあります。
ダイソンは部品の保有期間を公表していません。
「ダイソン」に電話確認すると、「保有期間はありませんがメーカー保証なら2年間は修理可能」と言われました。
最近、有名になっているマキタは、部品保有が10年と、かなり長いですね。
通販生活などで、購入できる機種だけなのか、通常の取扱説明書には記載がありませんでした。
部品の保有期間は、掃除機の型番によって、期間の記載があったり違うものがあります。
部品の保有期間は、パンフレットや取扱説明書に記載があるので、購入前に確認してみてください。
部品以外でも、できれば寿命は長い掃除機メーカーがいいので寿命で好評な掃除機メーカーがないかと探してみました。
寿命の面から見ると、部品の耐久性が高い、金属等で作られている業務用の掃除機が良いと言われています。
実際に、自分のマンションの清掃スタッフさんに質問して見ました。
すると、ホースや床ノズルの部品は交換しているそうですが、掃除機本体は10年以上交換していないそうです。
水分も吸引できるタイプなので、魅力を感じたのですが、さわらせてもらうとかなり大型で重量がありました。
耐久性がある業務用は、家庭用として利用するのは、私はかなり難しいと感じました。
しかし業務用メーカーの掃除機も、楽天などで販売されているので、興味がある人が購入することも可能です。
コードレス掃除機の寿命はバッテリー充電に影響される
掃除機の困った部分といえば、コードがあるので移動が制限されることです。
掃除機本体部分が後ろからついてこず、途中でコケたりぶつかったりしますよね。
また2階へ移動する時などの持ち運びが手間といった事があります。
そこで人気なのが、小型で軽く持ち運びが出来て便利な「コードレス掃除機」です。
増税前には家電製品店からコードレス掃除機を持ち帰る人が多く見かけました。
そんなコードレス掃除機の寿命はどのくらいなのでしょうか。
コードレス掃除機は、バッテリー(充電池)タイプとなるので、バッテリーの寿命が掃除機の寿命と言えます。
バッテリーがリチウムイオン電池の場合、「約500回」で寿命を迎えます。
各メーカーのバッテリー充電回数をご紹介しますね。
◆バッテリーの充電回数の寿命
メーカー名 | 充電回数 | 寿命年数 |
ダイソン | 記載なし | 記載なし |
日立 | 1,100回 | 記載なし |
東芝 | 3,100回 | 記載なし |
パナソニック | 3,000回 | 記載なし |
シャープ | 2,200回(※2個で) | 6年(1日1回充電) |
マキタ | 500回 | 1年半(1日1回充電) |
エレクトロラックス | 5,000回 | 記載なし |
充電回数の寿命は、各メーカーで500回~5,000回とバラバラです。
ただし、この回数は、同じ条件で出されたわけではなく、メーカーが独自に算出したものです。
なので、あなたの掃除方法や、時間、使用環境によって充電回数は変わってきます。
コードレス掃除機のバッテリーの多くは、リチウムイオン電池です。
バッテリーメーカーは、リチウムイオン電池の最大容量が、初期の50%に低下したら寿命としています。
50%まで低下する回数は500回と言われています。
通常、コードレス掃除機は、1回使うとそのまま充電することになります。
毎日使うと仮定して計算すると、約1年4ヶ月になります。
ダイソンは公式での記載はありませんが、通常の仕様で1年半~2年でバッテリーの寿命と言われています。
「ダイソン」の口コミを見ても、1年半~2年ちょっとで、バッテリーを交換した意見も多いです。
以上のことから、バッテリー寿命は、500回位になる可能性を、考えていたほうが良さそうです。
500回を超えたら、すぐに使えなくなるわけではありません。
10分使えていたものが、7分になるなど、使用時間がドンドン減っていくだけです。
使用時間が短くなってきたら、バッテリーを交換すれば、使用できるものもあります。
ダイソンの「バッテリーの交換」には、8,000円以上の費用がかかります。
交換費用の情報がないメーカーもあるので、それ以上のコストが掛ることも予想されます。
コードレス掃除機の旧式のバッテリーは3,000円台がありますが、新しいものは比較的高く、ダイソンV8のバッテリーは9180円です。
バッテリーは消耗品なので、メーカー保証の対象外なので、購入するしかありません。
結構な金額なので、なるべく長く使いたいものですね。
ご紹介したバッテリー寿命回数は、各メーカーの1部のコードレス掃除機です。
コードレス掃除機によっては、リチウムイオン電池ではないもの、充電回数が違うものがあります。
購入前に、パンフレットや取扱説明書で確認するようにしてください。
ロボット掃除機の寿命【ルンバ等バッテリーの充電回数】
ロボット掃除機の寿命も、コードレス掃除機とあまり変わりません。
ロボット掃除機もバッテリー(充電池)で動き、掃除をしてくれるからです。
ほとんどのロボット掃除機で、「リチウムイオン電池」を使用しています。
コードレス掃除機と同じですね。
◆バッテリーの充電回数の寿命
メーカー名 | 充電回数 | 寿命年数 |
iRobot | 記載なし | 記載なし |
ダイソン | 800回 | 2年以上(毎日使用で) |
日立 | 1,100回 | 記載なし |
東芝 | 1,100回 | 3年(毎日使用で) |
パナソニック | 1,100回・1,500回 | 3年・4年(毎日使用で) |
シャープ | 1,100回 | 3年(毎日使用で) |
マキタ | 記載なし | 記載なし |
エレクトロラックス | 記載なし | 記載なし |
ロボット掃除機の、バッテリー(充電池)の寿命年数が、記載されていないメーカーもありました。
ですが各メーカー、リチウムイオン電池を利用しています。
我が家も2012年に購入したルンバがありますが、毎日使わないので「4年」程もちました。
毎日使用していると、約2年でバッテリー交換が多いそうです。
ルンバは過去のモデルと現在のモデルでは、バッテリーの種類が違うので、2015年以降に販売されたルンバ-の寿命は約6年となります。
リチウムイオン電池は「500回」が充電回数であると言われています。
各メーカーの測定条件が違いますし、使用環境で回数が変わるようです。
コードレス掃除機と同じで、バッテリー交換も考えて購入したほうがよいでしょう。
機種によって、充電回数も違うこともあります。
パンフレットや取扱説明書を確認して、購入することがオススメです。
掃除機の寿命の症状!買い替えサイン
掃除の寿命といえる症状があります。
以下の症状が出た時は、掃除機の寿命の可能性があります。
- 動かない・ときどき止まる
- コードを動かすと通電しないことがある
- 吸引力が弱くなった
- 本体が熱い
- こげくさい臭いがする
- 異音など変な音がする
- 本体が変形
上記のような症状がでて、寿命なら買い替えサインと言えます。
我が家では、紙パック式の掃除機の吸引力を「強」にしているのにも関わらず、「弱」くらいの吸引力になったので、買い替えをしました。
また、ロボット掃除機は、掃除の途中で止まってしまうことが多くなり、バッテリーを買い替えています。
また、「本体が熱い」「こげくさい臭い」の症状には注意が必要です。
モーターなど、内部部品が劣化している可能性があります。
無理に使い続けると、火災など事故につながりかねません。
使用を中止し、コードを抜くなど、電源が作動しない状態にして、メーカーに連絡しましょう。
修理が可能な場合もありますが、修理費が高くなることもあります。
修理か買い替えか迷ったら、寿命を迎えるまでの年数も参考にしてみてください。
掃除機を長持ちさせるコツ
掃除機を長持ちさせるコツがあります。
- ゴミを適度に捨てる
- フィルターやヘッドの手入れをする
- コードタイプは「黄色」まで出して使用
- バッテリー(充電池)タイプは本体が冷めてから充電する
- 吸い込みパワーの強弱を使い分ける
長持ちさせるコツのポイントは「手入れをする」「熱に気をつける」の2つです。
手入れをする
掃除機のゴミをためすぎていませんか?
ゴミをためすぎると、フィルターに目詰まりを起こします。
ゴミは適度に捨てるようにしてください。
ヘッド部分にも注意が必要です。
特に長い髪が、ヘッドを裏返すと絡まっていることがあります。
ハサミで丁寧に取り除いてください。
手入れをしないと、掃除機の吸引力が下がるので、掃除機の負担にもなります。
掃除機の取扱説明書には、ゴミの目安、お手入れ方法が記載されています。
取扱説明書を参考に、掃除機をお手入れしてあげてください。
熱に気をつける
掃除機は、家電製品なので熱に弱いです。
そのため、コードは黄色線がある位置まで出して使用してください。
コードの収納部分は、モーター付近にあります。
コードを収納したまま使用すると、モーターの熱がコードに影響します。
またコードも熱を持つので、モーターに悪影響を与えます。
必ず黄色の線まで、コードを出して使用してください。
コードが無いタイプの掃除機も、熱に注意してください。
ダイソンはバッテリー(充電池)を長持ちさせるために、使用後本体が少し冷めてから充電するように勧めています。
吸い込みパワーの強弱を使い分けることも、無駄な熱を予防することにつながります。
床の状態にあわせてスイッチをコントロールしてください。
掃除機の処分費用・中古買取り価格
残念ながら掃除機も家電製品のため、どれだけ頑張ってもいつかはお別れの日が訪れてしまいます。
そんなときの「処分費用」はどのくらいなのでしょうか。
残念がながら全国一律いくらとなっているわけではありません。
あなたの住んでいる自治体によって処分費用と方法が違います。
東京や横浜では200円~300円ほどで処分可能です。
ただし場所によってはポイント制だったり様々なので、自治体で処分する場合は市役所などにと問い合わせてみるほうが良いでしょう。
また処分なら無料回収業者に引き取ってもらう方法もあります。
ですがトラブルにならないよう事前に引き取ってもらえるか、また無料回収に条件がないかどうか確認してから行いましょう。
処分ではなくまだ使える状態の掃除機なら、「中古買取り」という手もあります。
発売後5年以内のもので、サイクロン式や自走式、また小型掃除機が人気が高いです。
付属品・説明書付いていて、きれいに掃除されているものが人気があります。
買取り金額はピンきりですが、「1,000円前後」ということもあるので、過度な期待はしないほうがよさそうです。
掃除機の寿命やバッテリーのまとめ
- 掃除機の寿命平均は8.5年
- 掃除機の耐用年数は6年
- サイクロン式より紙パック式の方が寿命が長い
- 掃除機の部品は6年保有
- コードレスとロボット掃除機の寿命はバッテリー次第
- バッテリーのリチウムイオン電池は500回充電が目安
- 長持ちのコツは「手入れ」と「熱に気をつける」
- 掃除機の処分は自治体or回収業者
掃除機はほぼ毎日使う家電なので、できれば長く付き合いたいものです。
いろんな機能も大事ですが、なるべく寿命が長い掃除機を選ぶのも、家計にとっては重要です。
人気のコードレス掃除機やロボット掃除機は、紙パック式と比較して、まだまだ寿命が短いものがほとんどです。
楽になるメリットと、購入価格や維持費用をよく比較して購入したいですね。
自分のライフスタイルにあった1台を選ぶ参考にしてください。