浴衣の洗濯は自宅でネットと洗濯機!頻度やアイロンの注意点
浴衣の洗濯は自宅でできるんです。ネットと洗濯機を使えば簡単に洗濯が可能ですが気をつける部分があります。干し方にも型くずれさせないように気をつけないと行けません。
着物を着ている人を見かけることは中々ありませんが、夏になると浴衣を着てる女性はよく見かけますよね。花火大会がある駅などでは打ち上がる花火の数よりも多いほどです。
毎年シーズンになると大手スーパーやモールの浴衣のCMが流れてくるのも、夏を感じさせるひとつの風物詩になっていますよね。みんな浴衣が大好きなんですね。
夏を彩ってくれるキレイな浴衣なんですからキレイに洗濯して何度も活躍させちゃいましょう。
洗濯機での洗濯方法とアイロンの頻度や、縮みと色落ちで失敗しない方法をあわせてご紹介します。
浴衣の洗濯を自宅でする方法の注意点
浴衣の値段も手に出しやすくなっているので子供から大人まで、多くの女性が毎年おしゃれに楽しんでいますね。
最近の浴衣の帯は、胴回りはマジックベルトで留めるようになっていて、結び目はあらかじめ蝶結びができているものをクリップで着けるようになっています。着付けを学ぶ必要もなく誰でも気軽に楽しめるようになりました。
こんなに身近になった浴衣ですが、お手入れ方法を知っていますか?実は自宅で簡単に洗濯することもできるんです。ただし注意点もあります。
洗濯表示を必ず確認
浴衣の裏にも、普通の洋服と同じように洗濯表示があります。洗濯表所を見て洗濯機のマーク、または手洗いのマークが記載されていれば水洗いができるので自宅でも洗濯ができます。
洗濯機OKでも出来るだけ短いコースか、手洗いコースで洗うようにしてください。浴衣のシワ対策などにつながります。
ただし、どちらも表示されていない、または手洗いができないマークがある場合は自宅での洗濯はできません。その場合はクリーニング店などに出して、プロに洗濯を依頼しましょう。
色落ちしないよう浴衣のみで洗う
浴衣が色落ちしてしまい、タオルや白いシャツに色移りすることがあります。逆に洋服の色が浴衣についてしまうこともあるので、浴衣は単独で洗濯するほうが安全です。
浴衣はそもそも色落ちしやすいものです。色落ちする原因は汗・光・雨・カビ・洗剤など様々なものがあります。本当に大事で何年も着たい浴衣なら色落ちチェックをしてから洗濯したほうが安全です。
色落ちチェックは見えにくい部分を、濡れた布でたたいて色移りするかどうか確認してみてください。色移りしたら色落ちしやすい浴衣といえるので自宅ではなくクリーニング店へ相談したほうがよさそうです。
使用後はすぐに干す
浴衣は汗を吸い、また煙やお店の臭いなども吸っています。浴衣を使うシーズンは、祭りや花火など煙や匂いが充満する環境であることが多いので仕方がないですね。
帰ってきたら、すぐに帯と浴衣を和装ハンガーなどに干してしまいましょう。洗濯する前にやっておくことで洗濯がしやすくなります。
縮み
浴衣を洗濯すると、ほとんどの場合必ず縮みます。これは避けられないのでどうしようもありません。特に麻素材の浴衣の縮みはかなり激しいので専門業者にまかせることをオススメします。
また洗濯する場合にお湯を使わないようにしてください。お湯は浴衣を縮ませる原因の一つですので必ず水で洗うようにしましょう。
洗濯機を使う場合は、浴衣をたたんでネットに入れることで縮みを防ぐことにもつながります。さらに洗濯することで縮んだと感じたら、洗濯後縦方向に引っ張りながら干すことで多少改善されます。
しわ
浴衣の洗濯で気をつければならないことは、しわにならないようにすることです。そのため洗濯機OKの場合、必ずたたんでネットに入れて洗います。
また短い時間で脱水をすること、洗濯のりを使うことでしわになりにくく防ぐ事ができます。
浴衣を柔らかく着たいとのりを落とす人もいますが、シワが気になったり、私のように浴衣をパリッと着たいと思う派の人は洗濯のりを使うことをオススメします。
しつけ
洗うときに忘れてはいけない注意点は、襟をしつけることです。襟の中心から左右肩下くらいまで大きく縫うようにしつけます。
浴衣の襟は3重になっています。そのまま洗って襟の中の3重構造がグチャグチャになってしまうと直すことが難しくなってしまいます。
なので襟をしつけることで、3重構造が崩れないようにすることができるのです。
浴衣の洗い方と干し方【手洗い・洗濯機】
浴衣の洗濯するとき、手洗いも洗濯機も中性洗剤やおしゃれ着洗いの洗剤を使います。また、洗うときはたたんで(袖だたみ)ネットに入れて洗うことが基本です。
浴衣が部分的に汚れていたら、汚れを先に洗い落としてからたたんで洗います。特に襟に汚れがついていることが多いので先に落としておきましょう。
手洗いの場合
袖だたみでネットに入れた浴衣を、洗剤を入れた水につけ置きしてから優しく押し洗いをします。すすぎは洗剤がきちんと落ちるまで、何回も水を取り替えます。
すすいだ後は洗濯機に入れ軽く30秒から1分ほど脱水を行ってください。
※洗濯のりを使う場合は、脱水後に一度取り出し、洗濯機に浴衣がつかるほどに水を張ってから洗濯のりをいれてください。浴衣に直接かからないように必ず一度取り出しましょう。
洗濯のりが入った水にネットに入れたままの浴衣をいれて、軽く押し付け浴衣全体に洗濯のりが浸透するようにします。最後は軽く脱水をして終了です。
洗濯機で洗う場合
洗濯機で洗う場合も袖たたみにして洗濯ネットに入れてから洗います。浴衣を洗うコースはいちばんやさしいコースで洗ってください。私の家では手洗いコースで行いました。
洗濯のりを使う場合は「手洗いの場合」の※部分を行って下さい。
浴衣の干し方
よくしわを伸ばして陰干しします。直射日光で干すと、浴衣の色が褪せてしまうので必ず陰干しで干しましょう。
しわ対策で脱水を短く行っているので、浴衣が水分で重くなっていますが、その重みでしわが伸びます。干したら浴衣を叩きながらしわを伸ばします。
干すときに浴衣をどこにかけるかで悩む方もいると思います。着物用のハンガーを持っている人は少ないですからね。
そんな時は浴衣の袖部分を貫通させるように物干し竿を通して干します。物干し竿に抵抗がある、スペースがない場合はハンガーを改造して使いましょう。
洋服に使うハンガーに、裁縫用の「1mものさし」か園芸用の「支柱」を結束バンドなどで固定し着物用のハンガーを自作することもできます。
浴衣を干すときに、きちんとしわを伸ばせば、基本アイロンの必要ない場合もあります。ただ、アイロンをかける場合でもしっかりとしわを伸ばす事で、楽になるのでしわを伸ばすように干しておきましょう。
アイロンのかけ方
浴衣のような大型の衣服をまっすぐに乗せられるアイロン台はないので、アイロンがけは浴衣を床に広げて行うことになります。
また、床に直に浴衣を広げるのではなく浴衣と床の間には毛布や大きなタオルを広げてください。浴衣はえりが左側に来るようにおきます。
次にしわを伸ばすためにアイロン用のしわ取り剤を浴衣にスプレーします(※洗濯の段階でのりを使っているのであれば不要です)
アイロンをかける浴衣の部分には以下の順番で行います。
- えり
- 背中
- みごろ(胴を包む着物部分の名称)
- 袖
浴衣の生地の種類で適切な温度がありますので必ず生地の確認をしてください。確認方法は洗い方と同じで洗濯表示を見ることです。アイロンマークに「高」「中」「低」の文字が記載されているはずです。
また、どの生地でもあて布をしながらアイロンをかけることをオススメします。あて布はテカリ防止だけでなく生地がアイロンに引っ張られて伸びることも防止できるからです。
最近の浴衣にはラメがついてる物があるので、その部分などは裏側からアイロンを当てましょう。
浴衣の洗濯の頻度と回数とたたみ方
浴衣を洗濯する頻度
浴衣はどのくらいの頻度で洗ったらいいのでしょうか?浴衣を着て出かけるときは、夏シーズンですからかなり汗をかきます。また人混みで埃もつきますよね。
このままでは浴衣が傷んでしまうので私は浴衣は着るたびに洗ってしまいます。そしてシーズンが終わりの頃、来年のためにクリーニングに出します。さっぱり爽やかに着たいと思っているからです。
でもあまり気にならない方なら、2~3回は洗わず干すだけで着た後に洗濯をする人もいます。自分の予定などにもあわせて洗濯の頻度は決めるしかありませんが、なれれば洗うほうが簡単です。
浴衣のたたみ方
浴衣のたたみ方は、着物と同じようになります。私は洗濯するときは「袖たたみ」を利用しています。収納するときは「本たたみ」を行っています。
どちらのたたみ方も慣れれば楽なので、初めての人なら気構えず、試してみてください。
「袖たたみ」と「本たたみ」の方法は下記の動画がをご参考にしてください。
【袖たたみ】
【本ただみ】
浴衣の洗濯は自宅でネットと洗濯機のまとめ
- 浴衣の洗濯は「表示」を確認、しつけを行うなどに注意する
- 浴衣を洗うときはおしゃれ着洗剤でスピーディーに行う
- 浴衣のしわは干し方とたたみ方に気をつける
浴衣のお手入れでは、洗うこと、干すこと、しまうことすべてがたたんで扱うことが基本となっています。しっかり片付けてしわをつけないようにし来年も楽しみたいですね。
しわをつけずパリっとしていたほうが、浴衣を着るときに着崩れしにくくもなるので一石二鳥ですね。
せっかくの家族とのイベントや、好きな人とのデートに着るのであれば、とことんおしゃれして楽しんじゃいましょう。そのためにも洗濯と干し方、収納をきっちりとやっていってください。
たたみ方である「袖たたみ」や「本たたみ」は着物でも同じたたみ方なので将来役に立つ可能性も高いです。
海外の人から見て、着物がアメージングなのはきっと変わることはないでしょうし、自分のお子さんもイベントで着物を着る機会がきっとあるはずですから自分のおしゃれと時に覚えておきましょう。