地震の縦揺れと横揺れの違いは?直下型の揺れ方は?

縦揺れと横揺れの違い

地震には縦揺れと横揺れがあることを知っていますか?

地震が縦に揺れるのが縦揺れ、横にグラグラと揺れるのが横揺れ、名前がシンプルなのでこう考える人が多いですよね。

しかし実は大きな誤解が生まれています。

地震は振動を起きるものなのでその振動を察知すれば、少しではあるんですが時間が稼げて心構えだけでなく、避難路まで逃げるなど体をまもることにもつながります。

少しだけの時間で何が違うのかと思うかもしれませんが、地震被害にあった方の話では「あと一歩で」「数cm違えば」といった、奇跡としか言いようがないエピソードが数多くあります。

地震が起きた時のために、少しでも生存率を上げることは家族を守ることにもつながります。

地震に対する危機意識の高さから、情報がたくさんあり処理しきれてないことなどが原因と考えられますが、縦揺れと横揺れには違いがあり誤解となっている部分があります。

注目度が高い揺れ方である「直下型」の揺れ方を合わせて紹介します。

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地震の縦揺れと横揺れの違いとは?

地震のニュースや番組を見ていると「縦揺れ」「横揺れ」という言葉がよく耳にすることがあります。普通に考えれば「縦に揺れる地震だから縦揺れ」「横に揺れる地震だから横揺れ」となります。

言葉にすると簡単なのですが、私のように鈍感だと、ただ揺れているとしか感じられないことが多くて困ります(泣)

実際に地震が起こった時の縦揺れと横揺れの違いは何なのでしょうか?

基本的な違いは自分の位置で感じる地震が上下に揺れていれば縦揺れ、水平にゆれていれば横揺れとなります。なんだ簡単じゃないか!と思い安心してはいけません。

実は縦揺れと横揺れでは実際に地震が起こったときの被害状況に違いがあるんです!どの地震でも大きく発生すれば被害も大きいという点は同じなんですが微妙に違いがあるのです。

まず横揺れのパワーは縦揺れの2倍以上!よって横揺れの方が被害規模が多くなる傾向にあります。

実際に家具などが移動してしまうロッキング移動が起きやすいのも横揺れのため、家具が倒れて死亡する被害が多く見られます。

私が被害にあったのも横揺れの地震でした…電子レンジが落ちてきて本当に危なかったです。

とはいえ縦揺れの被害ももちろんあります。縦揺れの場合は土台と柱の接合部分が抜けてしまい倒壊リスクを高めることになります。

とくに木造住宅で起こりやすいので抜けないよう補強したり柱を増やし対策をとっている会社が多くあります。

このような違いが縦揺れと横揺れにはあるのですが、縦波と横波と混合している人が多いようです。実は私も最初の頃、勘違いしたまま覚えていました(笑)

何が違うのか気になりますよね?知ると「なるほど!」と思えるのでぜひ見てみてください。

 

地震の縦揺れと縦波、横揺れと横波の違いと誤解

直下型地震の揺れ方

地震の振動のことを「地震波」といいます。この地震波を測定して自身の場所「震源地」を割り出して我々に情報が提供されます。

さらに地震波には「P波」と「S波」がありそれぞれ以下の様な違いがあります。

  • P波(縦波):最初に感じる小さな揺れで地震波の進行方向と同じ方向の振動
  • S波(横波):P波の後に感じる大きな揺れで地震波の進行方向と垂直な振動

P波は毎秒8kmで伝わり、S波は毎秒4kmで伝わるので、P波のほうが我々に速く届くことになります。通常であればP波は小さな揺れになり、S波は逆に大きな揺れとなります。

つまり小さな揺れで危険を察知し大きな揺れにそなえることが、地震の揺れ対策の王道となります。

P波は「縦波」、S波は「横波」と呼ばれているのですが…先ほどの「縦揺れ」「横揺れ」と名称が似ていますよね(笑)似ているせいで間違って覚えている人が多いです。

よくある間違いが「小さな縦揺れが来てから大きな横揺れが来る」というものなんですが、縦波も横波もあくまで地震波の振動方向によるので自分の立っている位置と震源地によって縦揺れにも横揺れにもなります。

縦揺れと横揺れはあくまで感じ取れる揺れ方の表現でしか無いんです。ただ縦波が縦揺れであること、横波が横揺れであることが多いので、そのような誤解がさらに広がっているようです。

また震源地ではP波とS波は同時にやってくるので「P波がきてからS波」だから時間があるというのは正確には誤解だと認識していなければ危険です。

特に都市部などに発生する地震として、注目度が高い「直下型地震」の揺れ方は、先ほど紹介した王道の揺れ方対策が通じないのでやっかいです。

パニックになると地震時は特に危険なので、心構えを作る意味でも以下を読んでおくとよいでしょう。

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直下型の揺れ方

地震にもいろいろな種類があります。その中でも特に危険視されているのが直下型地震です。

ニュースなどでも聞いたことがあると思いますがかなり危険な地震です。というのも直下型の地震は我々が暮らす、すぐ下で起こるからです。

直下型の揺れ方の特徴は「下から突き上げるような縦揺れ」「最初から大きな縦揺れ」「ドーンという音」といったものがあります。

通常の地震であれば最初に小さな揺れが来たあと、しばらくおいて大きな揺れが来ることが多いのですが、震源地が真下なのですぐに大きな揺れがきます。なので緊急地震速報が間に合いません

だからこそ日頃の地震対策が重要となります。その他でできることは直下型地震が存在することを心がけることです。テクノロジーがあがり緊急地震速報という便利なものができてもできないことがある…そこだけは覚悟しておくしかありませんね。

 

縦揺れと横揺れ、直下型のまとめ

  • 自分が縦に揺れていると感じれば縦揺れと、横なら横揺れ
  • 縦波(P波)は振動方向と同じ波、横波(S波)は振動方向に垂直
  • 直下型の揺れ方はP波とS波の時間差がないので危険

地震の被害にあったことは少なくても、最近ではよく地震を感知することが多いですよね。その時はすかさずテレビを見て、震源地が遠く被害がなければホッとしてばかりです。

しかし直下型は感じている余裕などない揺れ方となります。いつ起きてもおかしくな本当に怖い地震です!そのためにも日頃からの準備をして自分自身の被害も小規模で終わらせるようにがんばりましょう!

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