衣類や服のカビ取り方法のコツ!重曹や洗剤はどれを効果的?
服をタンスやクローゼットに長い間しまっておき、久しぶりにこの服着ようかな、と思ったら白い粉のようなものが!
一体コレ何?と思う人いますよね。私も最初に見つけた時、これなに?と思いました。その白っぽいものもカビの可能性が高いです。
タンスに除湿剤や防虫剤などをきちんと入れていても、奥にしまって長い間出さなかった、クローゼットに1年以上しまいこんでいるものなど、カビが出来る事があります。
私もズボンや革ジャンについていたことがあり、もしかしてもう着れないかも…と思ったことも。しまっておいた服がカビていると気分最悪です。
でも大丈夫!私は自分でどちらも綺麗にカビ取りしました。もちろんカビの状況にもよると思いますが、比較的簡単に衣類のカビは取ることができますよ。
しかし衣類や服のカビ取り方法はいろいろな方法があって迷いますよね。洗濯をすれば良い?重曹などの洗剤を使う方法?一体どれが効果的なのか…
今回は衣類や服のカビ取り方法のコツをご紹介します。きちんとカビ取りをして新しい気分でエンジョイしましょう。
エタノールとブラシを利用した簡単なカビ取り方法
まずはエタノールとブラシを利用した簡単なカビ取り方法をご紹介します。
- カビのついた部分を洋服用ブラシでやさしくブラッシング
- タオルに消毒用エタノールをふくませカビ部分を叩くように拭きとる
- 外に干し乾燥させる
軽度のカビならブラッシングとエタノールで消毒すれば簡単に落とすことができます。衣類、服についたカビを放置しておくとなかなか落ちにくい黒カビにまで進行するので早めに取り除いておきましょう。
漂白剤を利用した衣類、服のカビ取り方法
漂白剤を利用した衣類と服のカビ取り方法を紹介します。利用する漂白剤は塩素系でなく酸素系漂白剤を利用しましょう。塩素系は色柄ものの衣類や服に利用すると色落ちが激しい、または穴を開けることもあります。
漂白剤を使用してカビ取りをおこなう場合はいくつか注意点があります。
酸素系漂白剤はステンレス以外の金属に反応してしますので、それらがファスナーやボタンとしてついてる衣類と服は利用できません。さらに毛、絹の繊維製品には利用できないので注意しましょう。
これは普通の洗濯時にも言われることですが、塩素系と酸素系の漂白剤を併用しないでください。効果が薄くなったり酸素が発生し容器に入れると危険です。
必ず漂白剤にはこのような注意書きが表面ののラベルに書いてあります。でも正直あまり書いてあるの読まずに洗濯すること多いですよね。私もそうでした…しかしそうすると色落ちがあることも…
実際にお気に入りの洋服が色落ちしたことがあります。色落ちしてしまったものはどうにもならないので、面倒だな…と思っても必ずラベルを読みましょう!あとで後悔しない為にも。特にお気に入りの洋服の場合は絶対に読んだ方が良いですよ。
酸素系漂白剤を利用した衣類、服のカビ取りの流れ
酵素系漂白剤の目安用はお湯1Lに対して10gです。入れすぎても絶対にダメです。ラベルに書いてあるので必ず容量を守って使いましょう。
- 40度~50度のお湯に酸素系漂白剤を入れ混ぜる
- お湯が冷めるまでつけ置き
- お湯が冷めたらもみ洗い(※ゴム手袋をつけること)
- カビが落ちるまで1.~3.を繰り返す
- カビが落ちたら洗濯機にかけ干し乾燥させる
掃除などのカビ取りには重曹を利用した掃除がよくあります。重曹にも漂白効果があるのでカビに有効なのですが、黒カビのように強力なものだと効果は期待できません。
しかし併せて使うと効果が期待できます!
漂白剤と重曹を利用した衣類、服のカビ取りの流れ
液体の酸素系漂白剤に重曹を入れると漂白効果がアップします。液体酸素系漂白剤と重曹の比率は1:1で利用可能です。ただし漂白効果をアップさせるということは衣類、服にダメージを与える可能性が高くなります。
お気に入りのお洋服、ダメージを与えるとシワシワになったり、生地がヨレヨレになることも。お気入りのワンピースのよくわからない汚れ(原因不明)で実践したことがありますが、汚れはとれても一部分だけ生地がヨレてしまいました。
実際に汚れがひどく目立つ部分だったので、どうしても汚れを取り除きたく生地が痛むの覚悟でやりました。
なので生地を痛めたくない場合は必ず見えにくい部分でテストするか、ダメージがあっても大丈夫な衣類、服で行ってください。また液体酸素系漂白剤の容器に直接重曹を入れると酸素が発生し破裂する可能性があるのでやめてください。
革やレザー製の衣類と服のカビ取り方法
革やレザー製品ってしまいこんでなかなか使わないものありませんか。管理人も革のジャケットを持っているのですが、秋冬しか着れないですし、そもそも着る頻度がかなり少ないです。
そうすると革の部分にカビが…白っぽくなっているのがカビでした。あまり着る機会が少ないですが、お気に入りのジャケットだったので、すぐにカビ取りを実施しました。
革製の衣類や服についたカビは重曹で落とすことができます。
- 粉状態の重曹に水を少量足しペースト状にする
- ペースト状にした重曹を濡れた柔らかい布でカビ部分につけやさしく拭き取る
- 乾いた柔らかい布で乾拭きを行い乾燥させたる
革製品は水洗いする機会が少ないです。家で洗うこともできないですし、クリーニングに出すと高いですよね。
だからこそ日頃からカビていないか細かいチェックが必要です。季節のかわり目には一度点検を行っておきましょう。
衣類と服のプロ専門業者のカビ取り方法
上記の方法で落ちない衣類や服のカビはプロのクリーニングなどの専門業者に頼むのが一番です。自分では落ちない汚れを綺麗にとってくれることがあります。
ですが、一体どうやってプロの業者は落とすんだろうか…ちょっときになったので調べてみました。なかなか落ちない黒カビをプロの専門業者は以下の方法で落とすそうです。
- 過マンガン酸カリウムの上澄み液をカビの箇所につける
- 過マンガン酸カリウムをつけた箇所に40度の熱を加える
- ハイドロサルファイトで還元漂白を行う
- 処理を行った箇所が色落ちするので筆で繊密に色付けし元に戻していく
これだけみると簡単そうに見えますがそういうわけではありません(笑)まず過マンガン酸カリウムはアルコールと混合するとガラスを溶かすほど発熱をおこす危険なものとのこと。
ハイドロサルファイトも自然発火性があるので同じく簡単に扱えるものではありません。なにより一度落としてしまった色落ちを筆で戻していく作業はかなりの労力です。とても素人ではできそうになり作業ですね。
気になったので調べてみましたがけっして真似をしないでくださいね。
着物のプロ専門業者のカビ取り方法
ちなみに同じように気になったのが着物のカビ取りや汚れ。
着物はほとんど着ることがないので年単位でタンスにしまいますよね。実際管理人も着物は何年もしまったまま…着るのは夏の浴衣くらいでしょうか。
しかし久しぶりに着物を着ようかなと思ってタンスから出したら着物にカビが!その時はすぐにプロの業者におまかせしています。下手に自分でとろうとすると、生地を痛める可能性が高いですし、何より着物は高いので自分でおこなう勇気ないです…。
こちらも気になったので着物のプロの専門業者のカビ取り方法がどのようなものか参考までに調べました。
- 事前溶剤テスト、ほつれ等の確認といった点検作業
- 着物用の溶剤とブラシで袖などをブラッシングで手洗い
- ネットに着物をたたまずに入れて着物用のドライクリーニング
- 真空低温乾燥機で乾燥
- 乾燥機から取り出し乾燥室で再度乾燥
- 乾燥したらカビの箇所を確認し生地を傷める可能性など点検
- 専用薬剤でカビの箇所を部分漂白(尖っていない楊枝のような道具を使用)
- 超音波を出す専用機材と水ですすぐ
- ちゃんと漂白できたかなどを確認しながら部分乾燥
- 調合した染料を筆を使って着物と同色に戻す
上記は簡単に記載しましたが、実際にやっている現場はひとつひとつの作業が丁寧に慎重に行われているようです。着物のカビ取りが完了するまで1ヶ月以上かかるとのこと。絶対自分ではできないですね。
もともと高価な着物ですから、必ず自分では行わずプロの専門業者に依頼するのが一番良いです。
衣類や服にカビをよせつけない予防法
- クリーニングから持ち帰ったらビニールから出す
- クローゼットを定期的に換気する
- 衣類や服を保管するとき、隙間に余裕のある収納をする
- 湿気取り剤、防湿剤を利用する
少し面倒に感じますがカビ取りに時間かけるよりも断然楽です!カビが生えたら衣類と服を最悪捨てなくてはならないので必ず行っておきましょう。
特に収納するときは「もう少し入る!!」と欲張って入れるとカビが大喜びしてしまいます。管理人もぎゅうぎゅうに詰めまくっていたのですがカビが怖いので現在はやめています(笑)
意外に多いのがクリーニング後そのままビニールをかけたままにしておくこと。昔はそのままにしていたのですが、テレビで「クリーニングのビニールは必ず取りましょう」というのを見てから必ずとってます。
後はクローゼットやタンスなど定期的にあけて換気をする、そして湿気取り剤や防湿剤を使用することです。見せる収納などもあるので収納方法も楽しみながら選んでみてください。
衣類と服のカビ取り方法まとめ
- 軽度のカビのうちにブラッシングとエタノール消毒
- 黒カビなどは酸素系漂白剤を利用する
- 着物などはプロの専門業者にクリーニングを依頼する
- クローゼットなど収納の防湿、換気を定期的に行う
お気に入りの衣類、服は一度なくなると巡りあうのに数年かかるのは管理人だけでしょうか?(笑)色は似ているけど形が違う、形は近いけど色がないと記憶をたよりに探したことが数多くあります。
せっかく出会えた衣類、服なのですからカビから守って末永くお付き合いしたいものですね。そう服はまさしく恋人と同じなのです(笑)