地震対策のコツ!家具や扉の配置や固定おすすめグッズ
地震対策の一つに家具対策があります。我々の生活をサポートしてくれ選びに選んだお気に入りの家具が地震時には命を奪う道具にすらなってしまうからです。
たくさん売られている固定グッズを実際に使うときの注意点を家具の固定、配置とあわせて紹介します。
私も地震を経験したときに家具が滑ってきて迫ってくる、倒れる恐怖を体験しました。またあやうく家具に足をはさまれかけたこともあります。 しかも足をはさまれそうになったのは皆さんの家庭にもきっとあるアレでした。
大型のものには警戒がいっていて地震対策グッズを使用していたりしたのですが、まさかアレが動いてしまうとは… もし万が一当たっていれば大怪我だったのは間違いありません。
大怪我をすれば逃げることも出来なかった思うと今でもゾクッとします… 地震対策で非常食や水を供えておいたのですが逃げられなければ食料など意味がありません。
すぐ避難ができるようにするには装備品だけではないとうことですね。 そのようなことが無いよう地震で動くものは固定しておくべきです!
家具の地震対策の基本は固定といって過言ではありません。我が家はいろいろと固定していたので損害も少なくてすみました。
また固定できない家具や家電は配置する場所を考えなくてはなりません。あまり考えず見栄えばかり気にしていると地震の時に部屋に閉じ込められてします危険性があります。
地震対策に家具の固定や配置が重要な理由は?
日本は地震大国なので悲しいことでありますが、地震時の家具についてのデータが多く取られています。その情報を見てみると震度7以上の地震時に60%の民家で家具が転倒してしまっています。
あなたの自宅にはどれだけの家具がありますか?その家具の背丈はどのくらいですか?その家具を持ちげたことがありますか?どのくらいの重さですか?その家具たちが地震の時に倒れてくるのです!
ほとんどの人が家具を持ち上げたことなどなく、引越の時や業者に移動させて終わっているはずです…そのための代行サービスがあるくらいですから。
寝ている時にその家具が倒れてきたらと考えると恐怖でしかありません。しかも家具倒れるだけでなく歩くように移動してきます!
「何を言ってるの?ポルターガイストじゃあるまいし」と思いますよね(笑)でも地震の時に大型の家具や家電製品は歩くように動いてきます!!
家具や家電製品が動くように移動することを「ロッキング移動」と呼ばれています。このような正式名称がつけられているのは、それだけ過去に事例があり危険視されているからです。
では地震の時に起こる家具や家電のロッキング移動は何が危険なでしょうか?まず第一にあなたに近づいてきてケガをさせる可能性があります。
さらににロッキング移動が起こった家具や家電が道を塞ぐのでかなり危険なのです!つまり地震が発生すると家から出られなくなってしまうのです。
今まで引越の時も、模様替えの際も動かしたことがないような大きな家具が避難経路を塞いだ時に動かすことができるでしょうか?火事場の馬鹿力をあてにしてはいけません。
地震が発生した時に軍手をつけたりする時間もなければ一緒に移動してくれる相手もいるとは限らないので、家具や家電を移動させることはできないでしょう。だからこそ家具や家電を固定することが重要なのです!!
家具や家電の固定は「桟」「柱」「鴨居」に
家具や家電を固定するときに気をつけなくてはいけないことがあります。それは「壁」です!
地震対策の固定グッズはどこにでも取り付けて良いわけではありません。ちゃんとしたところに取り付けないと効果がなく地震が発生したら家具が倒れきます。ではどのような場所に固定するればよいのでしょうか?
基本は「柱」「鴨居」といった場所に固定グッズをネジなどで取り付けることです。
固定グッズを取り付ける場所が壊れやすい素材でできていてはネジなどで取り付けても地震の力にひっぱられて素材ごと剥がれて倒れてきます。
なので「柱」「鴨居」といったしっかりした場所に取り付けるべきです。ただ「柱」「鴨居」といった場所は限られているので、全ての家具や家電をそこにとりつけることは出来ませんよね?
そんな時は壁に直接取り付けることになるのですが、その場合は「桟」に取り付ける必要があります。「桟」とは壁の中にあるもので、桟に固定グッズのネジをつけなければ簡単にとれてしまうからです。
桟に取り付けるためには桟の位置を知る必要があるのですが…壁に隠れて見えませんね(笑)そんな時は以下の方法で探しましょう!
- 設計図を見る
- 専門業者に依頼する
- 道具で壊れない程度に壁を叩き音で桟の位置を知る
一番確実なのはプロである専門業者への依頼ですが、自分自身で探すことも可能です。ドライバーを逆に持ち軽く壁を叩いていくと音が違う場所がありそこに桟があります。目安としては30~40cm間隔です。
ただし石膏ボードのような壁には取り付けても地震で壁ごと剥がれる可能性がある壁や、防火上穴あけ不可の壁もあります。さらにマンションでは壁内部は共用部なので固定をしてはならない場合もあります。
よって固定できる家具や家電はできる限り固定し、固定できない場合は配置を考える対策が必要となります。
避難路となる扉を塞がない家具の配置を考える
家具が固定できない場合は地震の時にリスクが高まりますが家具の配置を考えることで抑えることができます。例えば
- 寝る場所には家具を設置しない
- 避難経路には家具を設置しない
寝ているときは当然無防備です。忍者や凄腕の侍のような人でもない限り即座に動いたり、まして避けたりすることなど無理です(汗)
頭上に本棚があれば頭部が、足側にあっても骨が折れたり、圧迫され逃げられなくなってしまいます。寝室にはなるべく家具は置かない、せめて高さがある家具は設置しないことが大事です。
また避難路となる玄関、各部屋の扉、窓の付近にも家具を置かないほうがよいでしょう。ロッキング移動を家具がしてしまうと避難路が塞がれ閉じ込められたり、地震によって発生した火災に襲われる危険性があります。
さらに家具や家電の配置だけでなく
- 重いものは下に入れる
- 小物はと落ちないようにマットですべり止め
- 家具の扉には開閉ロックグッズ
- 家具のガラス部分には飛散防止用フィルム
といった処置もあなたの命を守ります。
家具・家電別の地震対策おすすめグッズ
基本的に固定グッズは「L字型」「連結型」で物理的に固定するものがあり一番オススメです。しかし賃貸などで出来ない場合もあると思います。
その場合は床や壁の原状回復が容易な「突っ張り棒型」「耐震マット」などを利用するといいでしょう。あまり家具・家電が移動できないキッチンには必ず装備しておくべきです。
ピアノ
ピアノは重量があるので転倒、ロッキング移動した場合の被害は甚大です。そこでピアノ専用の地震対策グッズが発売されています。代表的なグッズはグランドピアノ用の「インシュレーター」、アプライトピアノ用の「あんしんくん」の2点です。
人命対策だけでなく地震による転倒、移動を防ぐことができれば床を傷つけることもありませんし高級なピアノを地震から守ることも出来ます。まさに一石二鳥グッズですね(笑)
冷蔵庫
最近は冷蔵庫のない家庭はあまりありませんよね(笑)冷蔵庫用の地震グッズには「耐震マット」「突っ張り棒型」、中には冷蔵庫上部を棚に変化させる地震対策グッズまであります。キッチンに居る率が高い奥様は必須ですね。
電子レンジ
意外と忘れがちなのが電子レンジです。冷蔵庫や食器棚の影に隠れて地震の時にかなり動き回ります。私も地震があったときに足を挟まれそうになったのも電子レンジです。
最近はかなり重い電子レンジも多いので、落ちてきたらかなり危険です!
地震対策としては電子レンジ用の地震グッズも多くの種類があります。特殊な接着パッドを利用したベルトタイプの地震グッズは、突っ張り棒が利用できない場所でも使えるので冷蔵庫や食器棚などにも応用が可能です。
本棚
本棚用の地震グッズも「耐震マット」「突っ張り棒型」をはじめ、本棚自体に地震対策を施した商品まであります。中に入れる本も落ちてくれば恐ろしいので扉付きの本棚がオススメです。
最近ではスキャナーを使った「自炊」や電子書籍もあるので、紙の本から移行していけば地震対策にも、スペース確保にもつながります。
地震対策「家具の配置・固定」のまとめ
- 家具は「桟」「柱」「鴨居」に直接固定する
- 家具の配置で避難路や扉を塞がれないようにする
- 対策グッズなら原状回復を気にせず利用できる
地震からは逃げられません。しかし家具や家電から身を守ることは可能です。阪神淡路大震災では家具転倒と火災による死傷者はほぼ同数でした。
身近な家具だからこそ見落としがちになりますが、一度配置などをチェックしてみましょう。大きな家具は簡単に移動できないので引越や模様替えの時に一気にやるのもコツの一つです。