自転車の音がうるさい!原因はチェーンや後ろ前ブレーキ?修理は油?
自転車の音がうるさくて困ることありますよね。音の原因はチェーンかブレーキのようですが油で修理することはできるのでしょうか?
ぶつけても倒してもいないのに、突然不快な音が発生することが自転車ではよくあります。
一つの自転車を長く乗っている人ほどどうしても避けられないのが自転車の異音です。
誰もが一度は経験したことがあることですが、なぜ音が鳴るようになってしまうのか疑問に思ってもそのまま放置している人もいると思います。
自転車のうるさい音の原因と対策についてまとめました、油での修理方法とあわせてご紹介します。
チェーンが原因のうるさい音と対策
自転車はよく音がなる乗り物です。街中で歩道にたっていると、後ろからやってきた自転車がブレーキをした途端「ギギィィーッ!」と凄い音が鳴リ響きよく驚かされます。
また自分の自転車もライトをつけたら「シャーシャー」いったり、雨上がりに濡れた自転車で出かけたら「カシャカシャ」と音がしたりしてしまうのでと乗るのも躊躇してしまう時があるほどです。
そんな困ってしまう音の原因で代表的なのは、自転車のチェーンです。
音の原因がチェーンである場合、それは劣化や汚れもさることながら、たるみや油不足が理由となっていることがあります。
劣化や汚れは、使っていれば避ける事ができないものです。サビや汚れは摩擦増大の原因となり、滑らかに走行できなくなります。
チェーンのたるみは放置していると、立ち漕ぎなどで強く踏み込んだ際に、急にちぎれると前方に体が投げ飛ばされ、大怪我することがあります。
時には走行中にチェーンが外れ、事故を起こしてしまうという危険性も潜んでいるので、軽く見ていると大変なことになってしまうこともあります。
空回りしたり、ジャラジャラとなり始めるなど、チェーンがたるむと何かしら兆候が見られるケースが多いので、異変があればすぐにでもメンテナンスしましょう。
チェーンの汚れの対策
対策としてはやはりメンテナンスをする他ありません。
汚れがある場合チェーンの掃除をして汚れを取ってあげましょう。
自転車の汚れを取る道具には自転車チェーン用お掃除クロスや、チェーン洗浄マシーンなど、手軽にお掃除するグッズも有りますので試してみてください。
掃除をするときはケガや汚れ防止のため軍手をはめてからの掃除をおすすめします。
特にチェーン洗浄マシーンは簡単にとれるグッズですが、使用している液体が飛び散るので、自転車の下などを新聞紙などで養生しておいたほうがよいでしょう。
【チェーンお掃除クロス】http://item.rakuten.co.jp/bebike/tc-1/
【チェーン洗浄マシーン:パーツクール】http://item.rakuten.co.jp/bebike/cg-2_parktool/
チェーンのたるみの対策
たるみの調節はその自転車に合ったサイズの工具(ナットやスパナ、ネジ止めなど)があれば、自分で行うこともできます。
しかしブレーキの仕組みは何種類かあるため、その自転車に合った方法で調整しなくてはなりません。
一般的なブレーキの場合は工具があれば下記の方法でチェーンの調節ができます。
※変速がついている自転車はチェーンが一番緩む段にしてから作業して下さい。
①後輪の「車輪止めのナット」をゆるめ、「ブレーキネジ」もゆるめます。
②「チェーン調節ナット」を締め、緩んだチェーンの張り具合を調節します。
※緩み具合は上下に1センチほどにしましょう。
③ゆるめた「車輪止めのナット」と「ブレーキネジ」を締め直し、終了です。
調節を強くしすぎれば切れやすくなり、ゆるすぎれば外れやすくなるので、初心者が行う場合は注意が必要です。
更に車軸も関係してくる部分なので、直すつもりが逆に壊れてしまうということにもなりかねません。
チェーンが伸びて外れてしまう場合は、チェーンごと交換した方が良いケースもありますので、お近くの自転車屋さんに修理をお願いするのも良いでしょう。
面倒でも一度自転車屋さんに足を運び、その作業を見てみれば、自分でできるものかどうか、どこを注意して確認しているかなど見て学ぶ事ができます。
また、自分で行う場合はどのようにしたらいいか、どのような工具が必要かなど、わからないことをプロから直接聞くこともできるので試してみてはいかがでしょうか。
ブレーキが原因のうるさい音と対策
自転車のうるさい音の原因がブレーキの場合もあります。買い物に行った駐輪場で必ずといっていいほどブレーキのうるさい音がする自転車に遭遇することがあります。
ブレーキが原因の場合、主にブレーキシュー(車輪にあたるゴム部品)とリム(タイヤ内側にあるリング状の部分)の摩擦面がタイヤと共鳴、振動して音が出ていることが多いです。
また自転車のブレーキは前輪と後輪についており、どちらかのみ原因の場合があります。
まずはブレーキの音が前輪なのか後輪なのか、音が鳴る部分を調べましょう。
前輪からうるさい音がする時の対策
一般的なタイヤのホイールのリム(側面)をブレーキシュー(摩擦材)で挟むタイプの前輪であれば、下記の方法を行ってみてください。
①始めにブレーキについているゴミやカスを取り除きます。
台所洗剤やクレンザーなどで磨くと良いでしょう。
使用するものの成分に油分が含まれるものは滑りやすくなり、ブレーキの効果が薄れてしまうので避けて下さい。
②それでも鳴りが治まらなければ、次にブレーキシューを削ります。
ブレーキシューを取り外し、ゴミなどが付着していれば取り除きます。
そして表面が摩擦熱でツルツルになってしまっている場合は、サンドペーパーかヤスリをかけ、表面をザラザラにして下さい。
③まだ直らなければ、ブレーキシューの角度を変えます。
ブレーキの取り付け部分のステーをペンチかプレイヤーでよじり、角度を変えます。この時絶対に力を加えすぎないで下さい。
進む方向に向かって前側を狭く、後ろ側を広くします。いわゆる「ハ」の字型ですね。
やり過ぎると逆にブレーキの効きが悪くなるので、慎重に行って下さい。
上記でも直らなければ最終的にブレーキユニットを交換します。
ゴムだけでも新しく交換するという方法もありますので、ご自分に合った方法で行って下さい。
後輪からうるさい音がする時の対策
ブレーキを確認しようと自転車を見た時に、前輪のようなブレーキがなくて驚く人もいるかと思います。
一般的にママチャリと呼ばれているような自転車は、後輪のブレーキにバンドブレーキという種類のものが多く使用されています。
バンドブレーキは後輪の軸部分についてる円盤のような形をしたものになります。
このバンドブレーキを直すのはかなり自転車をわかっている方でないと難しいでしょう。
汚れやサビを研磨などして落とし、それでも鳴きが止まらない場合はお近くの自転車屋さんに相談し、ユニットごと交換するなど対応方法を考えることをオススメします。
自転車に油はNG?やってはいけない注意点
油をさすことを「注油」と言います。テレビCMでもおなじみですがスプレータイプの油が一般的に使われており皆さんの家庭にも1本あるのではないでしょうか?
CMでみたとおりにシューとすれば何でも直ると思いがちですが、自転車が鳴っているからと安易にどこの部分にでも注油するのは危険です。
ここでは注油するときの注意点についてまとめてみました。自転車には油がついていけない部分があり、間違って油をつけると大変なことになります。
それはタイヤやブレーキシューなどの、性能として摩擦を必要とするゴム製品の部分です。
ここに油が付いてしまうと滑りやすくなるために、本来の性能を発揮できなくなるばかりか、止まることができなくなるので大変危険です。
その他に「ペダルの回転部分」、「車輪の回転軸(ハブ)」、「クランク付け根の回転部分」は粘度のあるグリスが練りこまれているため、油をさしてしまうとグリスが流れ出してしまい、動きが悪くなるので注意が必要です。
そして、不要な部分についてしまった油は、それが原因で汚れを拾ってしまったり、ゴミを溜めてしまうので、自転車の動きに支障をきたします。
ですので、注油は必要な所にピンポイントで行うことが大切なのです。
また注油前に、注油する箇所の掃除をすることも大切な作業の一つになります。汚れのある部分に注油してしまうと更に埃や砂が付き、動きが悪くなってしまうためです。
キッチンの換気扇が時間がたつと汚れてしまいますが、あれも油に埃などが付いている状態です。
一度ついた油汚れは落とすことが大変になるので、面倒に感じるかもしれませんが掃除をしてから注油することを心がけましょう。
チェーンの注油方法
ここでは、代表的なチェーンの注油方法についてご説明します。チェーンの注油は、チェーンのローラー部分のみに注油します。
アンプルピルというチェーンの繋ぎ目のピンの色が一つだけ違う部分がありますので、そこを目印に始め、一つ一つに注油します。
全てのピンに注油した後、スタンドに立てた状態でクランクを手で回し、オイルをなじませます。
変速が付いている場合は変速も行いながらなじませましょう。注油後30分以上は置いてなじませて下さい。
尚、側面のプレートについた油は不要なものなので、チェーンを雑巾か古布などではさみながら回して拭きとりましょう。
自転車の音がうるさい時の原因と対策のまとめ
- チェーンの汚れかたるみがうるさいと音の原因に
- ブレーキシューが原因でうるさい音がでることもある
- 自分で修理を試して直らなければすぐ自転車屋さんへ
- 注油はブレーキシューなどやってはいけない部分があるので注意
自転車のうるさい音は耳が痛くなりかなり不快ですが危険を教えてくれているサインでもあります。早めに音が鳴っている部分を突き止め、対策を取りましょう!
そしてやはり一番大切なのは日々のメンテナンスです。昔と比べて環境にもやさしい自転車は大切なパートナーです。
大切にすれば、その愛情に自転車も答え、きっと長持ちしてくれますよ!
また、子供の自転車もうるさい音が発生していないか確認してあげてください。悲惨な事故につながらないように一緒にメンテナンスをして、一緒に学ぶこともありです。