子供のスマホはいつから?影響や問題は制限とルールでガード

子供のスマホはいつから?

子供のスマホはいつからが良いのでしょうか?影響や問題が気になるのが親なので、いつから利用させればいいか迷ってしまいますよね。

春の入学シーズンになると学割のスマホがCMされますよね。そうなると子供からもスマホがほしいと催促があるものです。

スマホ売り場にいくと親を安心させるために、「子供のスマホには制限機能やGPSがついている」、「ルールや約束を守る」と子供と店員さんからダブルで説得されている親御さんも見かけます。

スマホの影響や問題が気になり買わなければ、周りの子供たちから浮くのでは?と不安になったり、いつまで子供扱いしていてもとITリテラシーを考えたりと迷っているのが殆どの親御さんではないでしょうか。

子供のスマホはいつからか?を所持率などから考え、制限方法や子供とのルールの作り方を、設定やアプリとあわせてご紹介します。

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子供のスマホはいつから?影響や問題になった事件と所持率

子供のスマホはいつからか?と考える時代になりました。我々が子供の頃は携帯もなく、自宅の固定電話で長電話をして怒られたり、外で何かあればテレフォンカードを使っていたものです。

自分の子供が小学校へ上がったら防犯上の理由から、防犯ブザーと一体となったキッズ携帯を持たせているという親御さんも、今ではそれほど珍しくありませんが、最近では携帯がスマホに移行しています。

キッズ携帯であればインターネットを利用はほぼなく、電話も指定した電話番号だけだったので安心でしたが、スマホになればそうはいきません。多くの親御さんはいつから子供にスマホを持たせているのでしょうか。

総務省から発表されている「日本国内のスマホ保有率」、さらに小学生か高校生までののインターネット利用環境の調査では下記のような結果がでています。

平成26年版:日本国内のスマホ保有率は10代~30代を中心に全体の6割以上

【青少年のインターネット利用環境実態調査】(内閣府・2012年度)10歳~17歳の子供(3000人)のうち、携帯電話(スマホ含む)の所有率「小学生:27.5%、中学生:51.6%、高校生:98.1%」

このことからも、「スマホは高校生になってから」と考えている親御さんが多く、また調査から少し時間が経過している事から、中学生の現在の所有率も増加している可能性が高いです。

また小学生でも4人に1人くらいはスマホを利用しているので、子供が欲しがるのも理解できますね。

ですが、子供がスマホを持つことによって起こるトラブルもあります。実際に子供がスマホに受ける影響や問題、事件などが確認されていますので、下記に具体的な内容をご紹介します。

あとで、知らなかったではすまされない内容もありますので購入前に知っておいてほうが良いですね。基本的には大人にも通じる影響や問題になります。

子供とスマホの影響・問題【健康面】

  • 睡眠の低下
  • 視力低下
  • 姿勢の歪みや腱鞘炎などの疾患
  • 情緒不安定(うつ病など)
  • 難聴

スマホの利用で睡眠の質が低下すると厚生労働省も注意しています。スマホ画面のブルーライトが、睡眠ホルモンともよばれているメラトニンを抑制する為、寝付きが悪くなるからです。

布団やベットの中でのスマホの利用、長時間スマホを利用していると、睡眠の妨げになります。

確かに子供なら布団に隠れてスマホで遊ぶことは容易に予想できますね。もし夜型になれば生活リズムに狂いが生まれますし、ホルモンバランスなどの崩れから情緒不安定になることも危惧されています。

またスマホ画面から発生するブルーライトには画面をちらつかせる影響があり、目はピントを合わせようと頑張るため眼精疲労が起こりやすくなります。

さらにブルーライトは強いエネルギーで目に刺激を与えるので、目にダメージがたまり病気になることもあります。この2点にあわせて、人間は集中するとまばたきをしない傾向にあるので、目が乾燥してしまい視力低下に繋がることもあります。

スマホのように一番目に近いブルーライトから目を守るためには、利用時はブルーライト対策アイテムを利用する(ブルーライト対策用メガネやPC画面の対策等)、そして長時間の利用はしないことです。

その他にもスマホを使うと子供の姿勢が歪むのでは?と危惧されています。確かにカフェなどで見ても独特の姿勢でスマホを使っている人がいるので、子供のスマホ利用でも姿勢への影響が考えられます。

もっとも、姿勢問題は勉強中にも注意が必要であると過去にも言われているので、スマホだけの問題とはいえないと考えます。

スマホ独自の影響・問題として言われているのが「スマホ指、スマホ腱鞘炎、テキストサム損傷」です。スマホを利用することで指が変形したり、痛みがでるもので、主に小指や親指に症状が現れる事が多いです。

昔はテニス肘や野球肘等、スポーツをする人に腱鞘炎は多いと言われていましたが、最近はスマホやパソコンによる指や手首、腕、肘の腱鞘炎が非常に多くなっています。

またスマホを利用する事で心配なのが難聴、これはイヤホンジャックをつけてスマホから音を聴く時に大音量だったり、長時間音楽を聴くことで起こるとされています。

携帯音楽プレーヤーにも同じ危険性が言われているのでスマホ独自の影響・問題ではありませんが、動画も音楽も視聴しやすくなるのがスマホなので、子供の趣味によっては注意が必要です。

子供とスマホの影響・問題【能力面】

  • 運動能力の低下
  • 学力低下
  • コミュニケーション能力の低下

スマホを利用することで危惧されているのが「運動能力の低下」、これはスマホを使うからというよりも、遊びが運動からスマホやゲームなどの、身体を動かさない遊びにシフトする為です。

確かに近所の児童館に行くと、バスケットゴールや鉄棒があるのに、みんな携帯ゲーム機で通信対戦をしている姿をよく見かけます。

しかし昭和60年から子供の身体能力は下降ラインを描き続けているというデータがあるのでスマホだけが影響する問題とは言い難そうです。

子供のスマホ利用で危惧される「学力低下」は、実際に東北大学が研究を行っており、「スマホを長時間利用すると、どれだけ勉強しても成績が下る」と発表しています。

いくら勉強してもスマホの長時間利用で成績が下るのは衝撃的ですね。調査対象は小学校5年生から中学3年生で、有効回答数は4万以上とされています。

影響・問題のコミュニケーション能力の低下は、スマホでは相手の顔色や声調がわからないので相手の気持ちが汲み取りにくい点、自分都合で遮断できる点が挙げられています。

子供とスマホの影響・問題【その他】

  • スマホ依存症
  • 家族の接触、会話が少なくなる
  • 答えにくい情報に影響を受ける
  • ネットいじめ
  • 課金による高額請求
  • 有害サイト
  • ネット犯罪

スマホ依存症とは、1日中スマホを利用している状態のことです。そのようなスマホ利用で身体や生活に支障をきたしたり、スマホがなくなると心理的不安におそわれる人もいます。

厚生労働省が2013年にネット依存症の中高生が51万8千人いると発表されていることからも、ネットに接続しやすく多機能なスマホに依存する子供が増えても不思議ではありません。

また家族間の接触や会話が少なくなる傾向もあるようです。スマホの世界に意識が行くことで隣の人と話さなくなるのは、大人でも同じで電車の中でよく見かけますね。

家庭内でも昔のマンガなどに出ていた食事中に新聞を読みふけるお父さんのように、現代の食卓ではスマホを使いながら食事をすることが普通になってしまっています。

逆に子供のスマホが原因で会話に困ることもあります。それが答えにくい情報に子供が影響を受けてしまい、質問されることです。

難しい学問的なことから、有害ではなくてもイデオロギーな思想などにもふれる機会が、個人利用するスマホを持てば増えることが考えられます。

このような質問があるのは、子供が成長している証拠だとも言えるので、質問があるうちは親である我々も勉強などで対応したいものです。

対応しにくい問題に、ネットいじめがあります。誹謗中傷から勝手に個人情報をさらされたりする昔ながらの嫌がらせから、最新のコミュニケーションアプリ内でのいじめなどもあります。

スマホをもつ子供たちはLINEなどで独自のコミュニティを形成しています。なにげない一言からや「いいね」を押さなかったから、既読スルーから相手が攻撃的になり、ネットいじめに発展し事件にまでなってしまった例も多くあります。

またTwitterなどで自分の子供がつぶやいた言葉で不特定多数の人間から攻撃されたり、言葉を考えずにつぶやき脅迫となったり、無断で写真をアップして違法行為と認定される可能性もあります。

有害サイトやネット犯罪にも同じことがいえますが、問題は子供が24時間自分1人で利用するスマホを持つことで、加害者側にも被害者側にもなりやすくなる可能性があることです。

事後に起こる様々な事柄は子供自身と、親御さんでおわなくてはならないことばかりです。スマホ利用を許すのは違法行為や迷惑行為を教えたり、注意してからのほうがよいでしょう。

アプリでいえばゲーム系のアプリにも注意が必要です。最初は無料で配布されていますが、より効率的に進めたり、より強くなるためのアイテムが課金で入手することが出来ます。

子供が親のクレジットカードで勝手に課金してしまい、実際に20万円以上の請求があったケースもあります。支払わなければならないケースもあるので気をつけなければなりません。

悪い面ばかりをご紹介してきましたが以下の様な良い影響・問題もあります。

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子供とスマホの影響・問題【良い】

  • 機器操作が早く身につく
  • ITリテラシーを早期に教育できる
  • 視野や知識、語彙が広がる

本や教科書では白黒文字の教育がメインですが、スマホなら動画やカラフルな写真、音声を聞くことも出来ます。

特に音声やは英語教育などに良い影響を与え、appleを「アップル」とカタカナと、「アポー」のネイティブな発音で覚えることにつながります。

最近では英語や歴史をおもしろく覚えられる動画もたくさんあるので有効に利用することも出来ますね。

どれだけ悩んでも、ほとんどの子供たちはいつかはスマホを利用しなくてはならなくなります。もし利用を認めるのであれば以下で紹介する、制限やルール・約束作りを参考にしてみてください。

子供のスマホの制限方法とルールと約束の作り方

子供のスマホの影響や問題は制限とルールでガード

影響と問題でご紹介した内容に共通する最大の懸念材料は長時間の利用です。長時間利用だけはなんとしてもさけるような制限とルール作りをしたほうが良いでしょう。

子供のスマホを制限する方法はいろいろたくさんあります。携帯会社独自に行っている制限サービスもあるので有効に利用しましよう。

携帯会社制限サービス

NTTドコモでは月額料金無料でアプリ「あんしんモード」を使って、親御さんが機能制限をすることができます。例えばアプリの起動できる時間帯を設定したり、新規アプリの購入を制限できます。

ファミリーブラウザfor docomo」という無料のフィルタリングアプリも提供しているのであわせて使えば有害サイトへのアクセスも制限できます。

ただし、iPhoneには未対応なのでiPhoneを利用している場合はiPhone本体での設定が必要です。

auでは「安心アクセスfor Android」「安心アクセスfor iOS(iPhone向け)」を無料で提供しています。月額料金は一部例外をのぞいて無料です。

ソフトバンクでは「ウェブ安心サービス」というフィルタリング機能や「Yahoo!あんしんねっと for soft bank」といったアプリが月額料金無料で利用できます。

またソフトバンクでは「スマホ安心サービス」でアプリの利用制限とフィルタリングが無料、利用時間管理などはオプションで毎月300円(税抜き) で提供されてますがiPhoneは未対応です。

iPhoneの制限方法

携帯会社でのスマホや携帯の制限サービスもありますが、iPhoneの本体で機能制限を行うことも可能です。

下記の設定で4桁のパスコードを設定すると、多くの機能制限を行うことができ、ブラウザのsafariを消したり、ゲームアプリ内での課金をできなくさせる事が可能です。

「設定」から「「一般」→「機能制限」→「機能制限を設定」でパスコード設定

androidの制限方法

androidでも機能制限をすることが可能です。基本は機能制限をするアプリをダウンロードし設定することになります。機能制限アプリとしては「まもるゾウ+」が有名です。

また「Playストア」で機能制限を行い、課金を防止することも可能です。下記の設定をおこなうとアプリ等課金する際にパスワードが求められるようになるので、課金を防止することができます。

「設定」から「購入時に認証が必要」→「この端末でのGooglePlayからのすべての購入」チェック

ルールと約束の作り方

親としてはスマホを子供に持たせる前にあらかじめ子供と話し合い、我が家のルールも決めておきたいところです。

年齢があがるにつれてなかなか親の思い通りにはいかなくなってくることを実感している親御さんも少なくないと思いますが、単に禁止したり、逆に子供の言いなりになるのではいけません。

親の気持ちや意見もしっかり伝えた上で、例えば使用時間、使用場所(食事中、リビングでは使用しない)など使用する子供本人が納得の上でルールを作ることが大切です。

そして実際に使い始めてみるとまた状況も変わってくると思いますので、その都度、見直しや変更も必要となってきます。

子供とのルール作りは世界共通です。iPhoneやiPadを創ったスティーブ・ジョブズもリビングで家族と過ごす時、共有する家族との時間を大切にしていた為、子供にはiPhoneを使わせなかったと言われています。

また13歳の息子にiPhoneをプレゼントしたアメリカ人のブロガーの母親が、息子に送った「iPhone Contract」というスマホ使用の契約書も世界中で話題になりました。そのルールは18項目となっており一部をご紹介します。

  1. これは私の携帯であなたに貸している
  2. パスワードは必ず報告すること
  3. 電話なので必ず出ること。パパとママなら絶対。そして挨拶をする
  4. 平日は~時に、週末は~時にiPhoneを返却する
  5. iPhoneは学校へは持って行かない
  6. 修理が必要な場合はあなたの自己負担
  7. iPhoneのテクノロジーで嘘や暴言を吐かない
  8. 人に面と向かってできないことを携帯やSMS、メールでしない
  9. 友達の親の前で言えないことをSMSやメールでしない
  10. 大人な画像や動画は禁止
  11. 公共の場では音を消すが電源を切る
  12. 他の人にあなたの大事なところの写真を送ったり、もらったりしない
  13. 写真や動画を膨大にとらない
  14. ときどき家に携帯をおいて出かける
  15. 他の人とは違う音楽をダウンロードしてください
  16. ときどき知能ゲームで遊ぶこと
  17. 上を向いたり景色をみたり人と話したり、検索無しで考える
  18. あなたは失敗します。その時は私と話し合い1から始めます。

このような内容をユーモアを交えながら誓約書として送ったのです。この約束なら多くのスマホの悪い影響や問題をクリアにすることができます。ぜひご自宅のルール作成に役立たせてください。

子供のスマホに入れておきたいアプリやグッズ

アプリには位置情報アプリもあるのでオススメです。アプリ「Life360」を子供のスマホに入れておけば、位置情報をリアルタイムで確認できたり、帰宅すると通知する機能もついています。

さらに緊急通知や移動履歴の確認もできて便利なアプリです。無料利用も可能なのでぜひ子供のスマホにインストールしておきましょう。

GPSに関しては様々なアプリがあります。さらにアプリだけでなく携帯電話各社独自のサービスもあるので店舗で相談するのもよいでしょう。

その他に親として嬉しいアプリとしてAndroid版「子供スマート管理」があります。このアプリは利用制限や利用時間の制限などPCと連動させてスマホの利用状況を親が管理することができます。

アプリ以外ではブルーライトカット製品の購入もオススメします。影響と問題の中でブルーライトの悪影響をご紹介しましたが、子供は説明してもついつい気にしなくなります。

ブルーライトカットのメガネを購入し使うことをルールにするといいのですが、なかなか守らない子供もいますよね。そんな時はブルーライトカットのフィルムをスマホに貼ってしまうのも一手です。

 

子供のスマホの影響や問題とルールのまとめ

  • 小学生で約3割、中学生約5割、高校生約9割がスマホを利用している
  • 子供とスマホの影響と問題は健康面や能力面など様々なものがある
  • スマホ依存症と課金、ネットいじめや犯罪への対策が必要
  • 対策には制限とルール作り
  • 制限方法には携帯各社のサービス、アプリ、本体設定などがある
  • ルール作りは話し合いとその都度修正が必要になる
  • 子供のスマホには位置情報アプリやGPSサービスを
  • ブルーライト対策のフィルターを貼ってあげよう

今では私たちの生活に不可欠な存在になっているスマートフォンですが、大人と違い子供にいつから持たせるのかというのは親として悩ましいですよね。

テクノロジーの発展でGPS機能で居場所が把握でき安心することもありますが、SNS、LINEなどでのいじめ、スマホ依存症やネット犯罪がニュースになると不安になる日もあります。

だからこそルールや約束をしてしっかりと見守っていきたいところです。

スマホは悪い面ばかりではない、あくまで便利な道具。親としては使う人の人間性が大事であることをしっかりと伝えていきましょう。

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