マンションで地震時の避難と対応!エレベーターや備蓄の確認と安全や危険な階は?
マンションで地震が起きた場合、どのように避難したらいいか迷いますね。
実際に地震が起こった時は、エレベーターはとまり全て階段での行動になり大変だった記憶があります。
そもそもマンションと一戸建は避難することは同じですが、避難の経路や行動などは少し違います。ではマンションで地震が起きた場合、どのような避難が良いのでしょうか。
マンションにはエレベーターや防火設備が一戸建てとは違うので、日頃から確認し、いざという時に動けるようにしておきましょう。
今回はマンションで地震にあった時に避難する方法、エレベーターの使用ルールをご紹介します。さらにマンションに必要な備蓄の確認や、高層階があるマンションの安全や危険な階なども併せてご紹介します。
マンションで地震時の避難と対応方法
地震がマンションで発生した時にはどうしたらよいのでしょうか?おそらく近年の地震の影響ですでにマンションで体験された人も多いと思います。
私もマンションで地震になり避難したことがあります。同じマンションの人はけっこう驚いていて右往左往していたように見えました(周りからは自分もそう見えていたかもしれません…)
正直、あまり防災訓練などに参加していなかったため地震が起こってから体験したことがたくさんありました。あとづけになってしまいますがやはり日頃からの準備は大事です。
以下の流れを参考にご自身が住んでいるマンション、市の避難場所や避難所を確認しておきましょう。
避難場所までの流れ
- 地震発生後、安全確保
- エレベーターを使わず1階へ移動
- マンション内避難場所へ移動
- 一時・広域避難場所へ移動
- 避難所へ移動
地震が発声した時は先ずは身の安全確保、基本は頭を守ることです。家具が転倒しない、ガラスが飛散しない場所へ移動すしましょう。また避難路までの出入口を開けておく必要があります。
避難路までの出入口が地震により変形し出られなくなってしまうケースがあるからです。その後も慌てて外には出ないで下さい。屋外もガラスや看板の落下で危険な場合があります。
避難を開始する時は火の元を消し、ガス栓を閉じ、電気ブレーカーを落としましょう。また近隣の方に声を掛けあうことで被害状況などを確認することができます。
マンションではお隣と話したことがない人も多いので、声を掛け合うことに躊躇する人が多いと思います。ただ声をかけないと被害が拡大することもあるので積極的に行いましょう。
体験談になりますが、地震にあった時、それまで下の階の人とは挨拶をかわす程度でほとんど話したことはなかったのですが、避難する際に一緒に避難して行動していました。
例え少しでも、顔見知りであれば実際に地震に遭遇した時に心強いことが多いです。常日頃、ご近所と挨拶程度でも話しておくと良いかもしれません。
次に部屋から1Fへ移動するのですがその際はエレベーターは利用してはいけません。途中で閉じ込められてしまう危険があります。どれだけ高層でも非常階段を利用しましょう。
1Fに移動後はマンション内で定められた場所に集合することになります。マンション内では理事会などが防災マニュアルを作成していることがあります。
管理事務室などがあれば閲覧することもできるので、もし手元においていたい時はコピーの許可を求めてみてください。ただし理事会が積極的でないマンションや新築の場合は存在しないことも…
その場合は同じマンション内の人と次の段階である「一時・広域避難場所」へ移動します。一時・広域避難場所とは一時的な安全を確保する目的で市などに定められた場所です。
一般的には近隣の見晴らしのよい広い場所になり、公園や農地を利用するケースもあります。お住まいの市のホームページなどで確認がとるか「防災課」へ電話で確認しておいてください。
一時・広域避難場所へ移動したあとは「避難所」へ移動することとなります。避難所とは倒壊や火災で自宅を消失した人、またはその可能性がある人を受け入れ生活をする場所です。
避難所も市が定め、一般的には小中学校が避難所として使われることになります。避難所には食料や生活用品などの備蓄があるのでマンションで生活が困難なら避難所で生活することになります。
避難所の開設や運営は地域住民による運営委員会を中心に行います。災害時は市役所などの公的な人はてんやわんやなので住民による助け合いが基本となります。
地震になどが起こったことを想定してマンションでは防災訓練が行われています。また毎年の理事会メンバーの中から防火・防災管理者を選んだりと地震に対する備えをマンション全体で行っているはずです。
なかなか足が伸びにくい面があるとおもいますが防災訓練などは土日に行なう事が多いので参加しておくことをおすすめします。管理人も地震後に参加するようになりました。
マンションの備蓄と対策
地震がマンションで発生した時にマンションに食料などの備蓄があるとかなり助かります。もちろんマンション内で備蓄するにはスペースや予算が限られるので、マンション内の備蓄がないところも多いです。
だからこそ食材などの備蓄は各戸で自分の分は自分で準備することが基本です。
自分が住んでいるマンションで災害時の備蓄があるかどうか理事会や管理会社に確認してみましょう。
また災害時の備蓄がないのであれば必要な物をそろえるよう提案してみるのも良いです。昨今では地震に対する危機意識が日本全体で高いので承認を得やすい傾向にあるはずです。
ちなみに以下のものを備蓄しておけばマンションで役に立つでしょう。
- 炊き出し用の鍋・コンロ
- 簡易トイレ
- ストレッチャー
- ブルーシート
- 発電機
- コードリール
- トランシーバー
- 拡声器
- 水
- 食料
なんといっても一番の問題になるのはトイレです。私も地震の際は大変でした。
各家庭でも食料と水は一番に考え、最低3日分を用意していることも多いのですがトイレは失念していることが多いです。地震の時であまり食べなくても子供から大人まで必要になります。
地震が発生した時は給水設備が停止することがあり、そうなると水を流すことは出来ません。一応、通常のトイレに汲んできた水を流すことでトイレも使えますがその使用量は1度に12Lとなります。
また水は他にも利用することがありますし運搬自体がかなり重労働なので大切に使うべきです。高層階に住んでいる人ほど水の運搬している姿は本当に大変そうでした…
そんな時に簡易トイレがあれば水を使わずに処理することができるのでかなり便利です。本来は各家庭で準備することですが備蓄しておくことを推奨します。
*別記事にマンション断水時の対策方法をご紹介しています。→マンションの断水時の対策とトイレの水
またマンションで地震が発生した後に生存確認を行なうことになります。以前住んでいたマンションでは理事会メンバーの方が全住民を集合場所にあつめて点呼し確認できない家庭を一戸一戸訪問し確認していました。
その際、けが人など発見した時にトランシーバーがあると連絡が大変楽です。地震の時は携帯電話が使えないことが多いです。復旧し使えたとしても電池の消耗を抑えて、いざという時に利用したいので代わりに使いましょう。
いろいろと考えて想定していくとあれもこれも必要となりコストがかなり高くなります。いきなり全て購入するのは現実的ではありません。よって毎年理事会で話し合い徐々に購入していくのが良いです。
また購入した備品は保管管理が大事になります。いざというときに紛失、賞味期限がきれていたでは話しになりません。管理会社に依頼し管理人が行なうこともあるようですが、理事会メンバーがやったほうが良いと思います。
なぜなら地震の時に管理人や管理会社がこちらに出向くことが困難だと予想されるからです。理事会メンバー全員で行えないのならせめて防火・防災管理者が行なうようにルール作りをしておきましょう。
マンションで安全な階、危険な階は?
マンションは購入時に住む階を選ぶことが出来ます。そのため最近では何階が安全で何階が危険なのか?と疑問に思っている人が多いようです。
私もマンションに住む場合、あまり下の階だと泥棒などが簡単に侵入できそうなので、基本2階以上に住むことにしています。
しかし逆にあまり高い階も住まないようにしています。これは実際に地震を経験してから、避難時の非常階段などの経験を踏まえて、考え方が変わったからです。
日本地震学会によると何階が安全、危険であるとは一概に言えないとしています。それよりも注意すべきは1980年6月以降に建築されているかどうかです。
理由は法律が改正されたことで耐震性が高いマンションが建築されているからです。中古マンションを購入する際には必ず確認しましょう。
安全・危険とまではいかないのですが住む階によって地震時に困ることがあります。まず高層階ですが地震が発生した時はエレベーター停止により運搬が大変になります。
また高層階のほうが地震があると比較的にゆれます。逆に低層階はゆれにくいですが大震災の時は1階がつぶされているマンションが確認されています。
管理人の友人は庭いじりが好きで、専用庭がついている1階に住んでいます。そのマンションは免震構造なので安心なのですが地震がある時は地下にある免震装置の音がうるさいと言っていました。
大きな地震から守ってくれる免震装置ですが軽度の地震でも音の問題があるようです。ちゃんと作動していることは安全の証拠でもあるのですが、深夜だとびっくりして起きることもあるんだとか。
マンション地震時の避難と対策のまとめ
- 避難はマンション1階集合→避難場所→避難所へ
- マンション内で防災訓練、備蓄をすすめておく
- 高層階はエレベーター停止で運搬が大変
- 低層階は古いと注意が必要
一戸建てとは違う様々な要因がマンションにはあります。エレベーターや給水設備、防火設備など、一戸建てにはないものがほとんどです。
だらかこそ普段何気ないときに、近隣住民と挨拶などしておき、お互い顔を知っておくだけども心強いです。
私も地震時にあまり話したことのない下の階の人と一緒に避難しましたが…一人だったらもっとパニックになっていたかもしれません。
朝や夜は家族がいる場合もありますが、もし昼間1人だったら…自分が1人暮らしだったら…、いざという時はご近所付き合いが心強い味方になってくれる時もあります。
日頃からの準備だけでなく、ご近所付き合いも大事ですね!またマンションには防災訓練を行なう環境づくりも可能なのでせっかくなら面倒だと思わず参加していきたいところです。